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Allbirdsの戦略から【D2C×サスティナビリティ】の可能性について考える① ~アパレル市場編~

こんにちは。先日はじめて海釣りに挑戦したのですが、ルアーをまっすぐ飛ばすのに苦労した奥秋です。
#なぜかルアーが後ろに飛ぶ
#横にも飛ぶ

さて。本日は先日投稿したオールバーズ(アパレルブランド)が気に入りすぎて、こちらについてもう少し考えていきたいと思います。D2Cブランドが注目されていますが、なぜ注目されているのか?サスティナブルと組み合わせることでどういった違いが生まれるのか?について話していきたいと思います。よろしければご覧ください。それではじまりはじまり~。

オールバーズってどんなブランド?

まずはオールバーズの会社概要から。こちら、元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウンとバイオテクノロジー専門家のジョーイ・ズウィリンガーが2016年に設立した会社です。快適性やデザイン性、サステナビリティを追求したD2Cブランドとして、20代~40代を中心に環境問題や社会情勢などに関心の高い層から支持を集めています。店舗数は2021年8月時点で、世界で28店舗、日本には2店舗(原宿、丸の内)あるそうです。現在はライフスタイルブランドと位置づけていますが、スニーカーがメイン商品となっているようです。そのほかTシャツなども売っているそうです。

オールバーズの戦う市場はどこか?

次に市場の定義をしたいと思います。ライフスタイルブランドだと対象市場の範囲が広いので、まずはオーソドックスに「アパレル分野の製造小売市場(SPA)」と定義したいと思います。

SPA市場の市場特性は何か?

みなさん、アパレル分野の製造小売市場と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?広すぎて色々浮かぶかと思いますが、ざっくりと以下のイメージかなと思います。

1.商品、サイズ、色などの組み合わせにより、大量の商品種類があるため、
   生産計画・在庫管理が難しい。

2.毎年春夏に新商品が発表され、春画過ぎると商品価値は限りなくゼロに
   近づく。気候や流行などの外部環境の影響を強く受けるので、トレンド
   予測が難しく、外した場合のリスクが大きい。

3.顧客のニーズとして、価格やデザイン(他人とかぶりたくない)という
   のがある。

4.店舗ディスプレイ、ECサイトによるプロモーションが重要。

つまり、当たれば儲かりますが、外せば(売れ残れば)大損という、ある種ギャンブルのような世界だということがわかります。

服が出来上がるまでの一連の流れはどうなっている?

また、SPA市場、つまり服が出来上がるまでの一連の流れ(バリューチェーン)としては、「トレンド予測」→「デザイン」→「原材料調達」→「製造」→「流通」→「販売」となります。つまり、一つの服をつくる中で多くの工程が発生し、多くの人々がかかわっているということです。これだけの工程となると、服一着がものすごく高くなりやすいのですが、各企業は、様々な工夫でなるべくリーズナブルな価格で販売できるように努力をしているわけです。

SPA市場で勝つための定石とは?

わかりやすいのが、大量生産・大量販売です。SPA企業の売上高は客数×客単価により算出されるのでこれは当然ですね。さらに、大量生産、規模の経済を効かせ、生産性・効率を高め、販売コストを下げています。

ただし、たくさんつくっても、売れ残っては意味がありません。必要以上に売れ残ると、倉庫代、在庫管理のための人件費などの追加コストが多く発生してしまうので、利益を圧迫してしまします。

なので、一般般的な衣類メーカー、ハイブランド、ファストファッションにかかわらず言えることですが、「たくさんつくって売り切る(大量生産&商品の絞り込みによる在庫ロスを削減)」ことで収益を最大化することがSPA市場での基本戦略となります。ある企業はトレンドの予測力に力を入れたり、またある企業は定番品のみを販売したりと、各社それぞれが異なる戦略をとっているわけです。

というわけで、本日は以上です。思ったより長くなってきました。ちょっとここらで一区切りつけて、また投稿したいと思います。やはり書くのになれていないのか、書きたいことが一回の投稿が増えてしまいがちなのはなんとかしたいところです。それではまた。

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