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資産運用に役立つ、世界人口の推移予測

人口が増えている国は経済活動も発展していくので、資産運用をする上で有利だという考えがあります。「人口ボーナス」と表現したりします。高度経済成長期の日本や2000年代の中国はまさに「人口ボーナス」真っ只中にありました。

人口が増えれば、食料は売れますし、服、家、車、医療、ITとなんでもたくさん売れますよね。企業の売り上げが増え、経済全体の規模も大きくなるのが人口ボーナスなのです。

実は、人口の推移予測というのは割と予測が立てやすく、定期的に国連が発表をしています。この予測をもとに、どのような国の市場で資産運用をするべきか考えてみます。

日本の人口推移予測

日本

※United Nations Population Division(2017)(中位予測)データを元に作成

すでにピークは過ぎているものの、2030年までは1.2億人の人口を維持できるようです。その後はズルズルと人口が減り、2070年には1億人を下回る見込みです。生産年齢人口といわれる15歳から65歳の割合がとても減っていますね。

あくまでも予測のデータなので大小のブレはあると思いますが、これをみてどう感じるでしょうか?人口の推移に着目して考えると、日本市場を対象にした投資信託は長期的には厳しいパフォーマンスになりそうだと思ってしまいます。

もちろん、個別の企業ならば海外に進出したり高齢化の波をキャッチして業績をどんどん伸ばしている企業があります。しかし個別企業への投資は資産運用の初心者にはとても難しいものです。

中国の人口推移予測

中国

※United Nations Population Division(2017)(中位予測)データを元に作成

次は人口世界一の中国の推移予測です。現在で約14億人の人口です。日本の10倍以上の人口ですね。ただしこの先、人口がほぼ横ばいで高齢化が進むようですね。

2060年以降は高齢化の進行も落ち着き、安定した人口をキープするという予測になっています。一人当たりGDPを増やす余地はまだまだあるでしょうから、これからも経済は成長するとみることができそうです。

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