天界のナッツおじさん
ある日のことです。
夜、寝ていると、おかしな夢をみました。
「今日、そっちに宣教師の霊を連れてったけど、霊障大丈夫?」という内容のメールを読んでいる夢です。
そのメール読んだ瞬間、背中に結構な数の霊に群がられている感触がきました。
やばい・・・
そう思って目を開けると、ガッツリと霊障の症状が出ていました。
背中がうじゃうじゃと、無数の手で掴まれている不快な感覚が続いていました。
しかし夜中・・・
師匠に連絡できない。
天界の誰かが霊を持ってきたに違いない・・・
そう思いました。
これまでに数々のマッチポンプ霊障を経験していました。
天界の神が人間の霊をしこたま集めてのっけてくる→霊障が出る→とってくれと頼む→食べ物を要求される。
この繰り返し。
本当にやっていることが悪徳霊能者みたいだと思いました。
この時も、どうせ誰かがどこかから宣教師の霊を連れてきたのだと思いました。しかも大量に。
夜中なので、うとうととまた再び眠りにつくと、今度は変態なおっさんが出てきました。
電車の中で、痩せて背の高いひょろっとしたおっさんが、青っぽいアロハシャツをきて立っていました。そのおっさんがいきなり手を掴んできて、「女の子をみるのが好き!」と言ってきました。
手を離そうとしても、すごい力で離せません。
おっさんと揉み合ってるところで目が覚めました。
目が覚めると朝でした。
師匠にすぐに連絡しました。「変態なおっさんの霊がでました!」と。
すると師匠から意外な反応が返ってきました。
「そいつたぶん龍神」
え!!!!!
「そいつ、昔、アステカでテスカトリポカって呼ばれてたやつ。私たちはめんどくさいからシロって呼んでる。」
シロ!!!?
「白いからシロ。」
ワンちゃんみたいです・・・
「シロも天界の重鎮だよ。白龍。シルバーバーチの正体もそいつ。」
あの変態なおっさんが?
「女の子をみるのが好きって、そいつしか浮かばない。その宣教師の霊をなんとかしてやるってことだろう。」と。
だったら手を握らずそういってくれ。
「ナッツ類が好きだから、交渉すればやってくれると思うよ。」
師匠にそう言われて、「ナッツ類を食べるので霊をなんとかしてください、お願いします。」と交渉しました。
すると背中にまとまりついていた霊がスルスルと引き剥がされていくのを感じました。すぐに体調が元に戻りました。
その朝から海外出張で、本当に助かりました。そして、飛行機にのるとミックスナッツが出てきました・・・
もしやこれが目当てだったのでは・・・そんな気がしました。
先輩霊能者が経緯を調べてくださったところ、宣教師の霊を集めてきたのはシロだけど、よそ見をしていたら、すばしっこい〇〇〇(神)に集めた霊を奪われたと。
※〇〇〇については、前回の記事「天界の食いしん坊」をご参照ください。
で、〇〇〇が私に霊をのっけて食べ物をねだろうとしたので、自分が夢に出て権利を主張したらしいです。
要するにマッチポンプの権利主張!!
とんでもない奴らです。
それからというもの、頻繁に現れるようになりました。
職場からの帰り道、毎日のようにスーパーに連れ込まれグリコの「アーモンド効果」を買わされるようになりました。
よりによっても最寄りのバス停前に、夜中の12時までやってるスーパーがある・・・どんなに残業しても買える・・・
呪いかと思いました。
それが数ヶ月続いたのち、パタっとアーモンド効果を買わされることがなくなりました。
それから2週間くらいが経過し、最近、姿を見かけないし、どうしてるんだろうと気になりました。
召喚するとやってきました。
「最近、どうしてたの?」と聞くと、「スーパーにいた。」と。
え・・・
「スーパーで何してたの?」と聞くと、「アーモンド効果を買うやつがいないかみていた。」と。
・・・
「買ったやつがいたから、家についていったけど。」
ついていったってストーカーやないか!
「(アーモンド効果を)冷蔵庫に入れたまま、なかなか飲んでくれない。」
!!!!!!
龍神は人間の体を使って飲むか、味覚を奪うかすることで、食べ物を味わいます。
え、もしかして2週間、ずっとその家にいたの!?
コクン・・・と頷きます。
信じられない・・・
「暇なの?」
「いや、暇じゃない。お前ほど暇じゃない。」
「いやいやいやいや、私、毎日働いてるから。暇じゃない。」
「オレはお前が遊んでいるところか、風呂に入ってるところしか知らない。」
「はぁ!!!!!????フロ!!!!????」
のぞいとったんかい!!!!!
油断も隙もねーな!
師匠に連絡したところ、「風呂に盗撮のカメラが仕掛けてあるかもしれないから破壊しときます。」と返答いただきました。
くっそーあいつら!
その後、この盗撮が思わぬ犯人によるものだということが発覚しました。
またその話はおいおい書いていきたいと思います。
とりあえず、ナッツおじさんの話はおしまいです。
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