成瀬怜哲学【生とは】

生きている意味は何か、それは主に思春期の人間、及び困難に直面した人間の葛藤である。

人生にはゴールがない。自分の思い通りになったら勝ちではない。

いくら目標を立ててそれを達成しようと、周りには自分より成功しているように見える人が必ずいる。人間は絶対視ができないため、ある行動の良し悪しを見比べるとき、他人を見ては自分をみる。上を見ては下を見る。

そんなことを続けていては目が回り、頭がクラクラする。いつまでもジェットコースターのように振り回されて、一生降りれない。

だが絶対視も、相対視もできないのであれば、どうすればいいのか。

周囲の人々を想い、好奇心を持って学問に励み、健康的な生活をし、自分を削らない範囲で必要なものを人に与え、自分を強く持ち、挫折する度に立ち上がりさえすればいいのだ。自分ができることを考え、目の前のことに集中すればいい。つまり中庸だ。

そうやってバランスよくいろんなことに向き合いコツコツ生きていくと、自分の住んでいる世界の全体像がはっきりしてくる。そして、人生、大体分かった!って思った瞬間がくる。

その瞬間は、人生の始まりであり、終わりのない葛藤の始まりである。これこそ生きる意味の罪深さであり、美しさである。人生って、深いなぁ。たとえこれ以上(勉学以外の面において)学ぶこと(人間が物事に抱く感情における新たな種類の発見)がなかったとしても、現在から死ぬまで、ひたすら既存の思想を深めて思考を重ねる。

人間が物事に抱く感情の種類とは、怒り、悲しみ、喜び、などだ。色んな人と関わり、自らも様々な挑戦を重ね自分と向き合ううちに「あっこんな感情前にもあったなー」と、経験則で目前の困難への対応に初めての時より慣れ、容易となる。

これがいわゆる人生経験だが、同じ感情を抱いても感じることは毎回微妙に違う。同じ映画を見返したり、本を読み返すときに新たな一面が見えてくるような感覚だ。

それは、新たな感情を学ぶより価値があるが、生きている限りそれらの感情から逃れられない仕組みにもなっている。先ほど言った、生きる意味の罪深さであり、美しさである。


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相対的に人と比べちゃいけない。
無論人を上に見るのは悪くはないけどあくまでそれは尊敬の範囲で。追いつけないって思ったり、まあそんな変わんないっしょって瞬間に成長は止まるから。
下に見るのはもちろんだめ。成長の観点からするとその人が例え努力を怠っているのが原因だとしてもそんな人基準にしちゃだめ。あくまで教訓として、反面教師として。つまりこの世の中は自分以外すべて事例。歴史と同じ。自分じゃないというだけで自分が彼らに影響をあたえることはできない。ただし少しは変えられるので、つまり未来史。でも偉人でない限りインフルエンサーにはなれないのであくまでも実効力は少ない。上記より、自分以外は過去か未来に分類される。自分が現在かは不確か。仮にそう仮定すると未来寄りの現在か?過去寄りか?


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人が下を向くとき、それは同時に前に進んでいる。
後ろを向いているときでも、前に進んでいる。
時が刻む限り、前に進んでいる。
私はどん底に落ちるときは堕ちきり、あとは自分の最高点よりも上まで一気に這い上がるだけだ。無論、落ちきるときに自殺の最低限の精神状態の境界を超えてしまうことがあるかもしれない。でもそのときは仲間が助けてくれる。逆に、そんなときに助けてくれると分かっている奴以外は仲間と思ってない。

人生が短くて自分が世界に与える影響なんてたかが知れてるからこそ、全力で生きて自分ができる以上のことを追い求める必要がある。休憩する期間はあってもいいが、人生そのものを手抜きすることは人生が無駄なものだと否定しているようなことだからだ。生きる意味がないというのと同じだ。

人って、0から生まれて、その人にとっての100に到達した時点で死んでまた0に戻ってまう。それはきっと0から始まることに意味があって、100でいる瞬間があってはならないからではないか。知っているの対義語は知らない、じゃなくて知る、だと思う。

完璧を目指さなくてもいい。だが完全な無知から人生が始まるのは、中途半端に何かを把握していては妥協ができるが、全く何も知らなかったら少なからず自分なりに調べる必要があるからではないか。知る喜びがわかるからではないか。

全てが嫌になって自暴自棄になって、深く考えなくてもなるように流れに任せたとしても、自分の意識的選択がないと後悔が生じる。日々の生活に違和感を感じる。

視野を広く。余計なことに時間を費やさない。でも余計だと無闇に切り捨てすぎないように。いくら思い通りに行かないからといっても、自分の操作できる事象が増やせるということを認識して欲しい。

無論世の中はどうしても運要素が存在するようなので、自分にできることだけを行なったらあとは天命に任せよう。

天命に委ねられていないものを妥協して天命に任せようとする葛藤に負けるな。


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