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双子の子供、両方不登校になる、ならない?


私には双子の男女の子供がいます。
中学校2年の時に息子が不登校
なりました。


私は我が子が不登校になるなんて
思いもしなかったので、
どうしてよいか分からず、
オロオロするばかりでした。


その頃は私自身も
気持ちが不安定で
部屋に引きこもっている
息子の将来の事を案じては
息子を学校に行かそうと
躍起になっていました。


同級生の娘は
学校に行けば
先生から、クラスメイトから
息子の事を聞かれることが
度々ありました。

「○○元気にしてる?」

元気といえば元気なのかな?
でもそれならどうして
学校に来れないのか って
思われそう、、、

娘も娘なりに
悩んでいたようでした。

またうちに帰れば
帰ったで

暗い表情の母親がいる。
待ってましたとばかりに
兄へ対する愚痴や悩みを自分に
話してくる。


何食わぬ顔で振る舞っていたけど
とても辛かったと
後から打ち明けてくれました。


娘自身も学校で
悩みを抱えていたのに
息子の事で頭が一杯の私には
話せなかったようでした。

娘は時々頭痛、腹痛を訴えては
学校を1.2日休む事がありました。

娘にとっても学校は
決して楽しいところでは
ありませんでした。

でも時々休みながらも、
不登校にはならずに
がんばっていました。


不登校の兄を見ては
「羨ましい」 と感じたそうです。
でも私まで不登校になるわけには
いかないと、頑張っていたのです。


娘はその頃過食気味でした。
かなりふくよかに
なっていました。
母親である私は
そのことにもあまり
気付いていませんでした。


今となっては申し訳ないことをしたと
思っています。


息子も娘も とても 
敏感な子です。
そこは2人共通しています。


息子が不登校になり
娘が不登校にならなかった

その違いは何だろう?
と考えてみました。


息子は過剰に
周囲に自分を
合わせようとしていました。


自分の気持ちや言いたいことは
押し殺して、
友達にとってどう見えるか
を何より重要と考えていました。

自分の言動を気にするあまり、
学校はとても疲弊する場所となって
いきました。
でも1人にはなることは
何より怖かったのです。

うちに帰ってからも
LINEのやり取りで返信が
気になって仕方なかったようでした。

相手へのメッセージを
考えに考えて送ったのに
返信が来ないと
なぜ? イライラして、
何も手につかなくなっていました。

そのうち、
自分の気持ちがどうなのか、
自分の意見が何なのか
分からなくなっていきました。
皆が笑っている場面でも
笑えなくなっていきました。


対して娘は
相手の気持ちを考えるのは
一緒だが、
自分を相手に合わせようとは
しませんでした。

教室で一人でも割と
平気でいられました。

無理に合わせて友達に
すり寄っていくくらいなら
一人の方がまだマシ。
と思えたようです。

実際に中学校2年の頃は
昼休みは大体1人で過ごすことが
多く、担任の先生とよく
話していたそうです。

また本を読んだりして
過ごしました。

もう1人そういう生徒が
教室にいたけど、
2人だからといって、
話す訳ではなかった
ようです。

数少ないけれど
本当に信頼できる友達はいました。
でも決して深入りせず、
程よく付き合っていたようでした。

派閥があってもどっちに
付くことはなく、
常に中立の立場でした。


目立つ生徒ではない、
でも目立とうとは
思わない。
自分は自分、
それでいい。

LINEもあまり気にせず、
家族との決まり事を守り、
依存せずに付き合えていました。

どうしてもストレスが大きくなると
身体の不調に出ていました。

息子の事があったから
学校を休む事に対して
私は寛容でした。



私は思うのです。
大人しく、聞き分けの良い、
反抗しない、
だからといって

何も考えてない訳ではないのです。
表に出せないからこそ、
内に秘めた思いは強いと言えます。


学校は
担任は
目立っていて、発言力のある
生徒ばかりを構うのでなく、

スクールカーストで
言えば「下位」と言われている
一見目立たない生徒達にも
もっと目を配って欲しいと
切に願います。

そういう生徒たちを
学級運営のために
そういう時だけ都合よく
扱わないで欲しいとも、、、


成長してからも
思春期のガラスの心の
記憶は残っているのです。


私の娘は
今になって?
何で今頃??


と思うような昔の出来事を
担任だったり、
友達だったり、

またその時母親である私が
こんな事を言って、
自分がどんな気持ちになったか、
嫌だったか、
悲しかったか、

打ち明けるのですから。
私は今となっては
謝ることしか出来ませんけれど、、、

でも優しい娘に
成長してくれています。









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