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母として、私の人生

昨今
結婚する人、しない人、
色んな生き方があります。

私は結婚する人生を選択しました。
結婚して分かった事は色々ありました。


女性は結婚すると自動的に
役割が増えます。
妻、嫁、子供ができると母親、
ママ友、近所付き合い、
学校のPTA活動など
仕事を持っている人は職場での役割も増え、相手の方の親戚付き合いも増えます。


普通に生活していても
かなり忙しくなります。

全ての役割を完ぺきにこなそうなんて到底無理です。
でも与えられた時間は変わりません。



  

自分の時間を削るしか
       なかった。



母親になれば、女性は皆そうです。
私はそれでも全然構わない、
いとわないと思ってきました。



私は8年間不妊治療をして
やっと双子を授かりました。
赤ん坊は本当に可愛いくて、
ママになれたことが嬉しかったです。



私の時間の全てを、
人生の全てをこの子たちに
ささげても構わない! 
そう思っていました。


でも双子育児は想像以上に
大変でした。
愛情だけでは、可愛いという気持ち
だけでは到底こなせなませんでした。



主人も母にも手伝ってもらっていましたが、
やはり母親しかできないことがある、
特に母乳は私にしか与えられない!


双子だから完全には無理だけど、
できるだけ平等に与えたい、


睡眠時間をけずって頑張ろうとしました。
でも二人は交互に目を覚まします。
そうなると私はほぼ眠れません。
一人の授乳が終わったら、次が目を覚ます。
終わったらまた・・・
その繰り返しで夜が明けてゆきます。
同時に起きたらまず一人での
授乳は無理です。
その時は申し訳ないけれど
夫に協力してもらいました。

朝起きてからも育児は続きます。
オムツ替え、授乳、着替え・・・
一人を授乳しながら、
もう一人はラックに寝かせて
足で動かす。


そんな毎日の中、ある日
私は涙が止まらなくなりました。
誰かにぎゅっと抱きしめてもらいたい
そういう気持ちになりました。

いつも赤ん坊を抱っこして
ばかりだったからでしょうか?
私はノイローゼになりかけていましたのです。



私は母乳育児を早々に断念しました。
夫に夜一人預けるようにして、
ミルクをお願いしました。


すると夜は少し眠れるように
なりました。


  

 完ぺき主義は止める!




それからは多少子供が泣いていても、
手がないんだから仕方ないと
思えるようになりました。



少し気持ちに余裕もでてきました。
二人一緒に抱っこは無理だけれど、
1人を抱っこする時間はどうしても
少なくなるけれど、

短い分だけ、抱っこしている間は
目の前の子供に
ぎゅっと濃縮して愛情を伝えてきました。

その時はその子の事だけに向き合いました。



そうこうしているうちに
子供はどんどん成長していきます。

 辛い日々はいつかは終わる。



あの時は毎日毎日
こんな日がいつまで続くのか・・・
果てしなく遠い未来に思えました。



でも今となってはあっという間で、
あの頃はきつかったけど
私の人生で一番輝いていた、
命をはぐくむという
尊い仕事をさせてもらっていた、

とそう思えるのです。




子供たちももうすぐ20歳。
自分の道を決めて頑張っている所です。

母親としての役割も
あともう少しで終わります。


でも自分の人生はまだまだ続きます。
何ができるのか?
何かまだやれることがあるのでは
ないか?

そう問いかけながら
仕事、健康、趣味、
定年を迎える夫との関係
を考えている所です。

また地域活動など
人のために多少なりとも
役に立てることができたらと
思っています。


人生100年!
まだまだこれからです。

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