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私の娘は私以上


                                                                                           
私には双子の子供がいます。
男女で、今はもうすぐハタチです。

結婚して8年目、
不妊治療をしてようやく授かった
のです。
それまでに卵巣嚢腫で手術
流産を2度経験しています。

お腹にいる時、5ヶ月目の検診で
男女と分かった時には
びっくりして

私は何となく双子って
同性のイメージが
あったのです。

男女!確かに
そういう事もあるよね。
私は授かるのなら性別は
どちらでも良かったのですが

                                                                                         男女と分かったとたん
じわじわと喜びが込み上げてきて、
双子を授かったことはきっと
私が治療で辛い思いを
沢山してきたから 

神様からの
ご褒美なんだ!と
普段は不信心なのですが、
心の底からありがとうございます!
と感謝の思いでいっぱいになりました。


日に日に大きくなっていくお腹に
スイカ2個入ったようだね!
と言われながら、
小柄な私は 歩くのも
しんどくなっていく中、

切迫流産、切迫早産の
危機も乗り越えて、
お腹の双子の子供達のため
沢山ご飯も食べて
ヨタヨタ歩きながら、

大きなお腹をなでながら
出てきてくれるのを
心待ちにする日々。

人生で1番幸せな時間
だったかもしれません。

                                                                                           
でも出てきたらこんなに
大変とは思ってみませんでした!

母乳だと食べても食べても
痩せていく、本当なんですね。
母乳もなるべく平等になるように
努めていたのですが、
もう先に泣いた方が優先!
と変わってしまいました。

また男の子、女の子って
赤ちゃんのときから
身体付きが違います。

男の子は若干の筋肉質。
女の子は柔らかい。

大変だったけど
男女同時育児は発見の
連続でした。

オムツも違うし、
言葉は女の子が早かったし、
歯が生えるのもそう、
病気を良くするのは男の子。

                                                                                           
そして娘はやはり私の
小さい頃によく似てる。
母にも言われました。
外見も、性格も、、、

少し大きくなってきて、
幼稚園、小学校、

娘は大人しくて、活発では
ありません。

気の強い女の子達両側から 
こっち!と腕を引っ張られて
どっちにも行けない。
そういう性格です。

私もそうでした。
ソックリです。
運動も苦手で、
おっとり、のんびり

私が自分でイヤだと感じていた
気質ばかり 似てしまってて
何だか私の幼少期と
重なってしまって

                                                                                           
そんな自分がイヤだったから
まるで私を見ているような気がして…

「どうして出来ないの?
 どうしてそんな遅いの?」

その頃は気付かなかったけど
娘に辛くあたっている事が
多かったようでした。

                                                                                           

自分の子供なんだから
似ているのは当たり前で

自分が女性だから
同性である娘の方に
つい目が向いてしまってた。

小学校の低学年まで
娘に対しての私の態度が
そんな感じがあったようでした。

かなり後になって娘から
「あの頃お母さんは
〇〇と私とでは、話し方とか
違ってたよね。私の方が
ずいぶん怒られてた。
〇〇の方が良くイタズラ
してたのに、、、
悲しかったけど、仕方ないと
思ってた。」
                                                                                           


ごめんなさい。
今さら謝ってもね…
遅すぎるよね。
でも私は娘に謝りました。

親とは言えこちらに非があれば
私は随分経ってからでも
必ず謝ります。

平等に愛情を注いでいるつもり
だったけれど、平等なんて無理です。


息子は息子で思春期に
色々ありましたから…

今振り返れば 娘には
なんの非もなかった。
それどころかとても心根の
優しい、良い娘だったのに、、、

私自身に余裕がなかった。
仕事の人間関係、
ママ友との付き合い
旦那との不仲
そういうイライラを
娘にぶつけてしまっていた。

娘はそのまま、心根の
優しい素敵な娘に育ってくれました。親は不完全な生き物です。
私に似てるなんて言われて
申し訳ない。

ゴメンなさいね。
私のお腹から出てきてから
20年経ったんだね。
やっと会えた時の喜びは
あの日のまま、
感無量です。
どうかこれからもよろしくね。
※ 写真は娘が幼い頃に
 作ってくれたオムライスです。

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