自分の作品を口実にする。【再掲】
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「自分の作品を口実にする。」というテーマで話していこうと思います。
◆謎のハードスケジュール
ここ連日、謎のハードスケジュールが続いています。
なにこれ(笑)
僕の大学、3年生の後期の前半は授業が無いので、今は夏休みの延長みたいな時期なんです。一応、インターンとか実習とかボランティアを頑張ろうねという期間なんですが、教育実習はもう終わったし、他に大学関連でやりたいこともないので、自分のやりたいことをやりたいように、好きなことを好きなようにやっているのです。
その始末でこれですよ。
2連オールカラオケを長時間のバイトでサンドウィッチするというハードっぷり。多分、僕はどMなんだと思います(笑)
ちなみに、火曜日の小学校の同級生との飲みは当日の夕方に誘われたので、断ることもできました。前日飲んで、その日朝帰りだったし、翌日にはバイトが控えているので、普通に考えれば「今回はちょっと……」とパスするべきだったのでしょう。
しかし、僕はすぐにOKと返事をしました。
いくつか理由はありますが、最後に踏み切れるのは自分の作品があるからです。自分の作品を口実にして、僕は行動に移したのです。
◆自分の本の手売りのために
僕は先日、小説『Message』を出版しました。
成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解く、ヒューマンミステリーです。僕の20年分の思いが込められた集大成です。試し読みできますので、以下の記事をごらんくださいね。
Amazonで販売しているんですが、まだ無名の僕の本が見つかるはずもないので、チャンスさえあれば手売りをしています。
教育実習と免許合宿のあった9月は活動的になれませんでしたが、この2日間で合計8冊売ることができました。
お気付きだと思いますが、高校の同級生や小学校の同級生と会ったときに手売りしました。事前に買ってくれる約束をして会った人もいますが、急遽誘われた小学校の同級生たちには売れるかどうか全く分かりませんでした。
「黎も来ない?」とインスタで誘われたとき、一度は悩みましたが、僕には作品があります。小説『Message』があります。1冊でも届く可能性のある場所なんだから、行った方が良い。そう考えました。
誤解を招くようなので一応言っておきますが、手売りのためだけに行ったわけじゃないですよ(笑)単純に、小学校の同級生と呑みたかったのです。成人式の後の同窓会はめちゃくちゃ楽しかったので、またあの空間の中へ行きたかったのです。
同じ過去を持っているから言えること、
今だから言えること、
呑みの席だから言えること。
行ったら絶対に後悔しない自信がありました。それが1番の理由です。言っちゃえば、手売りはついでです。
でもね。
最後の決め手になったのも、手売りして小説『Message』を1冊でも多く届けることができるかもしれないと思ったことです。
朝帰りだったし、翌日はバイトだったし、持ち金があんまりなかったし、行かない方が良い理由はちゃんとありました。でも、同窓会という空間と、手売りができるという希望の2つがあったことで、僕は呑みに参加したんです。
結果、めちゃくちゃ最高でした。
小学校の同級生だからこそ感じられる距離感があったし、少し大人になってお酒を呑めるようになってあの頃とは違う一面を見られる楽しさもありました。
アルコールが購買意欲を掻き立ててくれたのか、小説『Message』はあの場で5冊売れました。なんならサインを求めてきてくれたりして、なんて優しい人たちなんだろうって……。
絶対に来てよかった。
そう思えました。
◆「作品を口実にする」という生き方
作品を口実に行動に移すという経験は、今回に限ったことではありません。
小説『Message』は、一言でいえば、新成人が家族に感謝と愛情を伝える物語です。そんな物語を書いたものですから、それを口実に僕は成人の日の前夜、家族に感謝と愛情を伝えるための歌をつくって弾き語りました。
また、小説『Message』の中で、息子が父親に対して、今度サシで呑みにいこうと誘う場面があります。お互いのプライドが邪魔をして、深い話を語り合うことがなかったのです。ただ、成人になったことを機に、腹を割って話そうと持ち掛けたのです。現実でも、本の出版後、僕は父親と初めてサシで呑みに行く機会をつくりました。
手売りを始めてから、いろんな人との飲みに行きました。昨日、一昨日のように、小中高の同級生たちに会いにいくだけでなく、過去にいざこざがあってすっきりしない関係の子と呑みに行ったり、よく行く店で席が近かった知らない人に話しかけてみたりしました。
こんな風に、自分の作品を口実にすることで、いろんな経験をすることができたんです。
さっきも話しましたが、「これやっておきたいなあ」とか「絶対にやったら得するけど踏み切れないなあ」とか、そういった感情をもったときに、僕は自分の作品を口実に行動に踏み切ることが多いのです。
自分の大切にしたいこと、伝えたいメッセージを物語にして、作品にしたことで、自分の感情に素直になれたし、行動に移せたし、いろんな経験をすることができました。
なんか、最近は人生が面白いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
20221020 横山黎
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