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御護摩について

毎月28日はお不動様のご縁日ですので、縁日護摩をお受けしに上がっております。

私が伺っているお寺は不動明王を本尊とされているお寺ですので、毎月28日に縁日護摩が行われます。

新成田山 覚盛寺(かくせいじ)
佐賀県佐賀市嘉瀬町中原349




御護摩、護摩、護摩供養、護摩祈願、護摩祈祷と色々ありますが、護摩とはそもそも何か。
色んなところで解説してくださっておりますが、ザックリまとめてみます。

護摩木 300円~500円/本 程度


護摩とは


仏教やバラモン教、ゾロアスター教などにおいて行われる儀式で、焚きあげた炎のなかに供物や木を投じたり、炎で煩悩(ぼんのう)を焼き払ったりして行われます。
護摩の語源はサンスクリット語のホーマだとされ、
「供物」「いけにえ」「供物を捧げること」
などの意味があります。


ちなみに仏教へは、大乗仏教の密教の過程でヒンドゥー教から取り入れられたと言われています。
そのため、護摩の儀式が行われるのは、数ある仏教の宗派のなかでも、【天台宗】や【真言宗】、【チベット仏教】などのみとなります。

ですので、護摩を受けたい場合は、【天台宗】【真言宗】のお寺さんに伺うとお願いできます。

護摩が行われる際は、多くの場合【不動明王】がお祀りされます。
お不動様の憤怒の表情は、煩悩多く強情な衆生を救済するため、「大日如来」が現された忿怒形(ふんぬぎょう)です。

お不動さまが背中に火炎を背負っておられるのは、全身火炎となって衆生の一切の煩悩障難(ぼんのうしょうなん)を焼きつくす、火生三昧(かしょうざんまい)のご精神に住まわれていることを現しています。


密教とは

密教とは【秘密の教え】という意味です。
密教の教えは、長い間師匠から弟子へと受け継がれてきました。

今でも密教のお坊さんが一人前になる儀式、灌頂(かんじょう)を終えると、血脈(けちみゃく)というものをもらいます。

血脈には自分の師匠のそのまた師匠・・・と過去のお坊さんの名前がずらっと書かれており、何代もの師匠を経由して教えが続いてきたことがわかります。

密教においてお坊さんが仏さまの前で拝むことを修法(しゅほう)といいます。
そこで、お坊さんは「身体と言葉と意識を仏さまと一体にする」修行を行います。

それにより、この世にありながら生きて悟りを開くこと、即身成仏(そくしんじょうぶつ)を目指します。

お坊さんは生きながら、仏さまと変わらない状態となって拝むのです。

私たち一般の人間は、護摩のご利益をいただくときはお寺に参拝し、お坊さんに代わりに拝んでいただき、そのご利益を受けるという形になります。

それだけ護摩をお受けすることはありがたい事なのです。

(正直言って、物見遊山で伺う方にはご案内したくないです。はい。正直に言うとw)


お伝えしたい事

【真言宗】【天台宗】のお寺に上がられると、護摩木にお願いごとや供養はできます。
毎日護摩を上げられるお寺もありますし、ご縁日に護摩をされるお寺もあります。

必ず、あなたの願いや供養はそのお寺さんによって祈願、ご供養されます。

是非、ご縁日などのお祀りの日にも伺っていただきたいと思います。

常々お伝えしていますが、「火の浄化」はとても強いものです。
実際に体験していただけるとお分かりいただけると思います。


この記事があなたの第一歩となりますように。

知らない世界を覗いてみるのも「勇気」ですよね。


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