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【虹の岬の喫茶店】を読んで。ワクワクの少なさに気づいた日。

森沢明夫著、【虹の岬の喫茶店】を読んでおります。

第二章《夏》ガールズ•オン•ザ•ビーチの中のコウジさんのひとこと。

迷った時にはよ、ロッケンロールな道を行くとおもしれえぞ。ようするに、いつもワクワクする方に行くんだよ


虹の岬の喫茶店より引用

そうかー、そうだよなぁ。心から納得している。
今わたしワクワクしてないんだよなぁ、と改めて思う。

恋はうまくいってて、仕事も順調。なのに心はワクワクしてない。
なんでだろ?と考えてみた。

心の動きが鈍化している理由は、職場環境である。
見かけにはわたしの職場は人間関係良好で、居心地も良い。だが、実はエネルギーを持て余しているような気がするのだ。

今の会社に入社した7年前。この頃はわたしと同じ世代の先輩や後輩がいて、仕事外でも一緒に食事をしたり、遊びに行くことがあった。
遊ぶように仕事をしていた。当時の上司は遊び心満載で、遊ぶのも仕事もとにかく全力で取り組む人であった。

時は流れ、上司はサクっと現役を引退した。65歳で何の跡も残さずにさらりと身を引いたのだ。
その引退により私たちの輪は大きく揺らぐこととなった。

同僚はどんどん入れ替わり、ついに社員の平均年齢は50歳を超えた。平均の年齢が50歳だ。
定年退職後の再雇用者が増えたのだ。人を年齢で判断るのはとてもナンセンスだとは思うが、やはり勢いも集中力も全然違う。

若いから偉いとか、正しいとかを言いたいのではない。ただ、違うのだ。とにかく、埋められない世代間のギャップは絶対に存在する。

高齢の先輩がしている何気ない行動が、30代の私たちの心をゆるやかに追い込み、私たちの心は気付かぬうちに我慢を重ねてしまっているのだ。

そんな職場で、わたしのワクワクはとっくに消えて無くなっている。このままではいけない。逃げ遅れてはいけない。そう思う。

だけど、どうすればいいのか分からない。どこへ向かったら、どの風に乗ったらいいのかわからない。そもそも風が吹いているのかもわからない。

だけど、ハッキリと自覚した。わたしはもう煮詰まっている。ワクワクの鈍化が慢性化している。

とりあえず、足掻いてみようと思う。片足はこのままホームグラウンドに残したまま、新しい世界を見てみよう。

さ、今日は別の会社でアルバイトだ。

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