本を手にしたときから冒険は始まる
森沢明夫著【大事なことほど小声でささやく】を拝読中です。
最初の2章しか読み終えていないのですが、気づいたことを綴ります。
文脈の印象
これはわたしだけが感じることなのかも知れないが、男性作家の文脈は鋭さや冷たさを感じがするのです。
それから、こう…ゴツゴツした無骨な印象を受けることがあります。
林真理子さんのように歯に衣着せぬ物言いであっても『キツイなぁ』とは思わず、むしろ『わかる分かる、よくぞ言ってくれた!』と思うくらい嬉しいのです。
湊かなえさんもそう。ストーリーは怖いのに、危うさや心情変化がきめ細やかに描かれているのです。
男性作家の場合はちがう。『この文脈はキツいな』と感じる事がしばしばあります。
その印象のちがいがジェンダーの違いのせいなのか、作家さん自身の個性の違いなのかははっきりと分からないけれど。
とにかく、個人的には柔らかで繊細な文脈がすきです。
この本を手に取ったとき
わたしは森沢さんの作品を初めて読ませていただいております。
手に取った時は『男性かな?』と思って一瞬ためらいました。※ペンネームだけでは性別がわからないですね。『明夫』さんなので、まず間違いないとは思いますが。
今は私の心が少々ささくれ立っておりますので、本の世界に癒しを求めています。できるだけ優しい文章に触れたい思いが強いのです。
今回は、このタイトルの「小声でささやく」のフレーズに賭けてみることにしました。初挑戦です。このフレーズに繊細さを感じたのです。
さて、どんな世界が待っているかな?
異色のキャラクター揃い
どうやら、わたしの勘は冴えていたみたいです。
大当たりです!1章を読み終えた時点で、世界観に興味が湧いてきました。
オネエのゴンママ、漫画家の謎の女性。スナックとスポーツジムのギャップ。
ありふれた街で生きる個性的なキャラクターに惚れ込んでしまいました。『わたしもこの人たちと仲良くなりたーい!』と妄想してます。
小説とは出会いから
小説は本屋さんで出会って、手に取る瞬間からドラマは始まっています。今の自分が求める世界が広がっていたらラッキー。心のアンテナが冴えてる!って感じですね。
また今日も読み進めていきます。どうやらゴンママに秘密があるみたい…気になる、気になる。
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