映画「怪物」を観た

今日もお疲れ様でした。 

今日はどうしても映画の感想話をしたい!させてください。
※一部ネタバレがあるのですが観てない方でも大丈夫なように書いたつもりです。もし不安でしたらご遠慮ください!


この映画はいろんな見方があっていろんなご意見があると思うのですが、これはあくまで私の感じたことです。

私、とにかく星川くんが魅力的過ぎて今でも頭から離れないんです。
彼の屈託ない世界観とあの笑顔。
こんなにも?と思うくらい魅了されてしまいました。

なんでかなぁ?と考えたんですが、彼は決して幸せと言える環境にはいないんです。むしろ地獄で、私だったらあんな風に笑えない。
なのに、彼は周りに迎合することなく、淡々と自分の世界で生きているのです。

はじめはすごく不気味に感じるんです。
不幸な環境の中でキラキラした笑顔をするので、サイコパスか気狂い?と思うのですが、だんだんとその笑顔にウソがないと感じます。

現実世界は地獄なのに、自分の世界に生きている時、本当に輝く。つまり、本当に美しいモノを内側に持ってるんだろうなと、感じるのです。

そして、この映画は「怪物だぁ〜れだ」と言うように、たくさんの怪物が出てきます。
しかし、本当はみんな悪い人じゃないんだと描かれます。

ただ、星川くんのお父さんは描かれてないので、そこを考えてみました。

星川くんのお父さんは奥さんに逃げられ、酒豪で星川くんに酷いDVをするのですが、実はお父さんも星川くんと同じ美しい世界観を持っている人なんじゃないかと思ったのです。

映画の中で、泥酔しながら立派な会社に勤めていることを自慢をして、低所得の教師を馬鹿にするシーンがありました。
おそらく、社会の決めつけられた型にハマらないと幸せになれないと思い込み、自分を押し殺して生きてきたからこそ、酒に溺れDVをしてしまったのではないかと。

映画の中でも、息子に対して「あいつは化け物ですよ」と言うのです。
本当は自分を見ているようで壊したくなっているんじゃないかと思うのです。

つまり、映画で怪物とされる人物をみると、日本社会の作られた世界観が人々を怪物にしているんだと思うんです。

最後の方で校長先生が
「特別な幸せなんか叶うわけがない。しょうもない。みんなが掴める幸せが幸せなんだ。」※うる覚えなので違うかも。
と、諦めの顔つきで言っていました。

この日本は幸せの形を決められていて、それにハマらないと幸せじゃない。
それからはみ出したら阻害される。
だから、特別な幸せなんか絶対叶わないし、そんなこと考えるだけ無駄だと。

しかし、星川くんは自分の世界でキラキラし続けているんです。湊くんもそれに魅了されたんじゃないかと思いました。

周りからどんなに迫害されても相手にしない。辛くても、すぐに自分らしい世界を自ら作って、決して自分で自分を殺さない。
どんなに他人が傷つけても誰にも星川くんを殺せないんです。

その姿に本当に涙を止める事ができませんでした。

コマーシャルで外国の方が「本当に綺麗なものを観た」と言っていました。
その通り!私も星川くんの自分らしく生き切る姿が綺麗で綺麗でたまらなかった!

まだ観ていない方は是非劇場へ足をお運びくださいね。

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