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後期も一度も大学に行くことができません


ニュースでは「次々と大学が対面授業を再開しており~」、「全大学が対面授業を実施」などと報道されています。
その報道を見て”なんやみんな大学に行けてるやん”って思われた方も多いと思います。

しかし、実態は全く異なります。
多くの大学生がいまだに後期も完全オンラインで、キャンパスで授業を一回も受けることが出来ないです。
もしくは対面授業があっても1割程度でほとんど大学に行けない学生や学部によって全く異なる人もいます。

大学問題は解決していません。

今回はメディアではあまり報道されない大学生の現状についてご紹介したいと思います。


対面授業の割合のアンケート結果

最近、大学生対面授業再開プロジェクトがsnsで後期の対面授業の割合のアンケートをとりました。(全国の大学生対象 9月9日ー18日に実施)   
文科省の調査では8割の大学が対面とオンラインを併用と言われていますが、実際学生の対面授業の割合はこちらです。

対面授業の割合

なんと36%の学生が対面授業がゼロと答えています。
また43.4%の学生が対面授業は1-2割と答えています。
この結果に驚かれた方も多いと思いますが、周りに完全オンラインの友達が何人もいますし、実際名ばかりの一部対面が多いことを知っていたので「まぁそうやんな」と特別驚きもしませんでした。


大学のHP「対面と併用」→しかし「9割近くの学生が一切対面授業なし」

これは私の大学の現状です。
私の大学は関西圏にある大学ですが(関西人なら誰しも知っている大学です)   、対面授業は大学全体で5科目ぐらいしかありません。
しかも資格の実習などの授業だけで、9割近くの大学生は後期も完全オンラインです。
私はこの春から大学に3年次編入しましたが、1年間完全オンラインなので大学生活の半分は大学に行けないことになりました。
しかも教務部の方に来年の春もオンライン授業かも知れないと言われました。
そうすると私は一度も大学に行くことが出来ずに卒業することになります。

しかし、このような状況でも「対面授業を行っている」と言うことが出来るのです。
たとえほとんどの学生が完全オンラインでも、この一年間健康診断以外大学に行くことが出来なくても、対面授業を1科目だけでも行っていれば「対面授業を行っている」とカウントすることが出来るのです。

このような状況の大学生は他にも沢山います。
私の大学だけではありません。


関関同立は共同声明をしたが・・・・

少し前に関関同立が共同声明を出し、秋学期は対面授業を可能な限り実施する方針を決めたとしました。
私はこの声明を知ったとき、関関同立ってやっぱりすごいなあと思いました。
この声明に続いて他の大学も続いてほしいとさえ思っていました。

しかし、Twitter上では関関同立に通ってる学生が「後期も対面授業がない」、「同じ学費を払っているのに学部によって差がありすぎる」と声を上げているのを時々見ます。
確かに多少の個人差はあると思います。
しかし、共同声明を出して世間には「対面行ってますよ!」とアピールしている一方で、それでも大学に行くことが出来ない学生がいることを一人でも多くの方に知っていただきたいです。
大学生の声に耳を傾けてほしいです。


みなさんにお願いがあります

東京もGotoキャンペーンに追加されることになり、イベントの人数制限も大幅に緩和されています。
しかし大学生だけが今も緊急事態宣言時と同じ生活を強いられています。
世間では大学生もみんな大学に行けていると認識されている方が多いですが、実態は異なります。

この認識のずれを正すためにこの記事を拡散していただきたいです。
一人でも多くの方に苦しんでいる大学生の状況を知っていただきたいです。

よろしくお願いします


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