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給与が上がらない理由とは?

「給与が上がらない」
という言葉をよく聞きます。

給与が上がらない理由は様々な要因があると思いますが、一つ理由を上げろと言われば、価値がないからと考えています。

価値がないというのは、その人の存在そのものではなく、その人が仕事で作り出している結果に価値がないということを指していますので、人格否定ではないことはご理解ください<m(__)m>

そして、仕事で作り出す結果の価値を高めて給与が上がる一助になれば幸いです!

※今日は仕事の内容ですので、トライアスロンの内容を期待している方はスルーしないでください。笑


お金=価値

そもそもお金って何なのか?
お金は紙です。それ自体には紙の価値しかありません。
その価値を決めているのは国です。国が保証し、皆がそれを信用しているからお金としての価値があるわけです。
国が決めているので、その国でしか使えないのが基本です。
その国が無くなれば、お金は単なる紙切れでしかありません。

お金は国が定めたものなので価値が一定のため、通貨として成立し、様々な場面で用いられます。

価値がある=金額が高い

分かりやすいのは希少価値です。
物自体の絶対数が少なく、欲しい人が多ければ希少価値が高まるので値段が上がります。
時計、車、マンションなど様々です。
私は最近車を売りましたが、買った時より高く売れました😎
なぜ高く売れるかは、書いたいくても買えないため希少価値が高く、高い金額でも買いたい人がいるからです。

その価値は市場が決めるということもありますが、最終的には買い手が決めます。
私の車は車に興味のない人にとっては価値のないものであり、高いお金を出して欲しいだけでなく、高値で買う人に対して「信じられない!」と感じることもあるかもしれません。

1万円でも高いものもあれば、100万円でも安いものもあります。
高い安いを決めるのは、買う本人です。

なので、買い手にとって価値のあるものを作り、高く売れば報酬を上げることができます。買い手が納得すれば、どんな金額でも良いわけです。

これは値決めができる業界であれば成立しますが、医療や福祉は国が報酬を決めているので、高く売ることはできません。

どれだけ価値のあるものを作ったとしても、報酬が上がらない。
これにジレンマを感じている人がいるかもしれません。

どれだけ頑張っても給与が上がらないんだったら、頑張らない。
そこそこほどほどで…。
と思うのも仕方ないことかもしれません。

報酬が高い業種もある

代表例は医師。
診療報酬は決められていますが、医師の平均年収は1500万円です。
責任を考えると安いくらいだと思います。
特に病院に勤務している勤務医の方々は開業医と倍近く違うとも言われているので、勤務医の方々の処遇を上げて欲しいとも思います。
そう思うのは、医師になるまでの努力、なってからの医師の大変さや国家国民に対しての貢献度合いを知っているからこそ、医師という仕事に価値を感じているから、そう思うのです。

反面、給与が上がらない仕事は、価値がないと判断されているのです。

価値を決めるのは誰か?

それは買う人です。
買う人に価値がないと判断されれば、買ってもらえずに値下げをするしかなくなります。
もちろん値下げをすれば、売上も利益も減りますから、給与も増えません。

理学療法士を含めた医療従事者や保育士などの福祉職で給与が上がり続けない、国家資格はたくさんあります。

買う人は誰か?
それは国民です。

でも値段を決めているのは国です。

どんなに良い仕事をしていると思っていたとしても、国民が素晴らしいと思っていても、国に価値を認めてもらわなければ、報酬が上がることはありません。今、報酬に満足していないのならば、それは国が価値を認めていない、資格だけあれば誰でも良いと評価していると私は解釈しています。

「私たちは責任のある仕事をしている」
「命に関わる仕事をしている」

と言う言葉も聞きますが、本当にその通りだと思います。
ただ、ほとんどの仕事に当てはまるのです。

警察官や消防士は命がけです。
学校の先生も子どもたちの命を預かっています。
パイロットも何百人の命を預かっています。
交通誘導員の方もたくさんのドライバーや歩行者の方の命を預かっています。

じゃあいくらもらえば、それに見合うのか?
そんなことは誰も分かりません。

どの仕事にも責任は生じます。

では、その責任ある仕事で報酬を上げるためにはどうしたらよいか?

そもそも価値を作り出しているのか?

あなたでなければならない。
そう思ってもらえるか?
言い換えるならば
「付加価値」
があるかどうかです?

どの仕事にも責任は生じる。
その仕事はあなたでなければ責任を全うできないか?
その問いにイエスであれば、付加価値が高いと言えます。

例えば理学療法士。
新人でも、30年やっていようと患者さんに理学療法を行うことはできます。
報酬も原則20分やったかやっていないかですので、理学療法士が20分以上、内容問わず理学療法をやれば、報酬がもらえます。
誰がやっても変わらない制度なので、実力があるから収入を上げるという、一般的な概念は当てはまりません。

その反面、頑張らなくても報酬が堅持されるという、国家資格にありがちな保守的なメリットは大きいです。

なので実力があると思っている人は、報酬を自分で決められる自費の分野にチャレンジしていくわけです。

で、あんまり頑張らない人が保険の分野に残るという縮図になっていると思っています。(もちろん保険の分野でも自己研鑽に励んでいる素晴らしい方々もいらっしゃいますが、ごく一部なのではないでしょうか🧐)

例えば、1日18単位の理学療法を行う理学療法士が2人います。
Aさんは新人で年収が300万
Bさんは経験20年のベテランで年収500万

売上は同じです。
Aさんは早く一人前になろうと努力をし続け、研鑽に励んでします。
Bさんは家庭もあるので、定期的に有給消化をしたり、優先的に休みを取得します。
となると経験年数の多いBさんはAさんよりも有休も多いので、年間の売り上げは新人のAさんの方が多いかもしれません。

年収500万円だったら会社側は500万円払うのではなく、状況にもよりますが、社会保障負担分など入れると、15%くらい会社が負担しているので、600万近く会社は支払っていることになります。
ざっくりですが、PTが病院で出せる年間の売り上げは1000万程度です。
そして、家賃や事務員などの人件費、消耗品費などを加味すると一般的には給与の3倍稼ぐのが指標と言われています。

さて、それも踏まえてみなさんが経営者としたら、新人のAさんと経験豊富なBさんどちらにいて欲しいでしょうか?

戦力的にはBさんですが、経営的にはAさんです。
むしろAさんは給与の3倍を売上として出しているので、経営の観点で見ると優秀な社員です。

Bさんの給与をAさんが稼いでくれているという謎の現象が起きるわけです。
Bさんが育成に力を入れてAさんたち新人の底上げをしたり、マネジメントをして、Aさんたちの1000万を確保する貢献をして、科全体の売り上げを確保しているのであれば、Bさんは無くてはならない存在ですが、そうでなければBさんはお荷物社員です。

これはほとんどの医療職や福祉職に当てはまります。

新人がたくさん確保できる職場であれば、Bさんが退職してくれて、その分新人を雇った方が良いわけです。

となれば、新人が長くいて、順調に昇給したら経営は成り立ちませんので、昇給が3000円という信じられないような昇給額になるわけです。

そして給与増が見込めないので、給与が高い訪問に転職していく…。

なので、多くの職場は、新人が多く、中間層が少ない、経験年数ある役職者が少数いるみたいな感じになります。

それでも理学療法士も保育士も一定数新人が誕生するので、そのスキームで成り立ちますが、介護は新人も少なくなってきたので、それが成り立たずに、介護職員の時給が理学療法士や保育士よりも高いという状況になってきています。

あなたでなければいけない仕事でないので、給与が上がらないという現実をまずは受け止める必要があります。

付加価値があれば誰かが認めてくれる

もちろん拘れば拘るほど専門性を高めることができることは、私自身が理学療法士だからすごく理解できます。
今でも専門性を発揮してくれる理学療法士がいると心から尊敬できます。
でも、未だに専門職にも関わらず、周りが違いを認識できるほどの専門性を発揮できていない理学療法士も見かけます。

今は採用する側なので、たくさんの専門職と話しますが、あなたの専門性は何ですか?と聞くと大した回答は得られない場合がほとんどです。
国家資格を持っているのであれば、「当たり前じゃん」と思うようなことを専門性だと思っている人が多いです。

専門性とは「スペシャリスト」とも捉えれますので、他を圧倒する高度な知識と経験を有する必要があると私は考えています。

あなたがいないと困るという状況を作り出す

それはマンパワーとしてではなく付加価値を作り出しているかが重要です。
人手不足でマンパワーが足りないから困っているのはどこも同じです。人が足りるようになればお役御免です。
なので、付加価値を作り出していき、「あなたがいないと困る」と周りから思ってもらう必要があります。
本当にあなたが組織から必要とされているのであれば、絶対に高い給与を貰えます。なぜなら辞めてほしくないので、他より高い給与を払うというのは組織にとっては当たり前の行為だからです。

弊社はそうしています。
PTも看護師も年収が700万を超える人もいます。
私はここを1000万まで上げていていきたいと思っています。
価値を提供できていない人は、相場より少し高いくらいです。
ただ、看護師は少し高めで日勤のみで平均年収は500万円を超えます。(これは希少価値が高いからです)

価値を高めよう、発揮しようとするためにはそれ相応の努力が必要です。それをしない人に高い報酬をあげようとは思いません。そういう人は辞められるのは残念だけど、辞められたら困るとは思いません。

価値を作り出せれば高い給与を払うところはいくらでもある

もし価値を作り出しているにも関わらず、給与が上がらないのであれば、転職しましょう。
本当に価値を作り出しているのであれば、少なくとも今より高い条件で雇ってくれるところはいくらでもあります。

例えば、脳梗塞で歩けなくなった方を確実に歩かせることができるようになるのであれば、何億でも払う方もいるはずです。
腰痛で困っている方で腰痛が治るなら何億でも払う方もいるはずです。
そんな価値を作り出せるのであれば、給与が低いと言われれる病院だってあなたが望む給与を出してくれるはずです。

でもそんなことは現実的ではないので、現実の範囲内で、自身の価値を高めていくことが重要です。

専門職としての専門性をとことん高めていくことでも良いし、マネジメントの領域でも良いです。

とにかく、あなたがいないと困ると言われるくらいの価値を作り出していくことが大切です。

まとめ

決して病院や保険の領域では給与は上がらないよ!と言いたいわけでなく、無くてはならない存在になろうよ!ということを言いたいわけです。

何もしないで給与が上がることはありません。
それはどの業界も同じです。
能力を評価していこうという時代の流れの中、付加価値がないのに、給与が上がることはあり得ません。

報酬制度はコントロールできませんが、自分がどうするかはコントロールできます。
給与に反映されないから努力しないという選択も正解。
給与に反映されようがされなかろうが努力するという選択も正解。

ただ、給与が上がる可能性を秘めているのは後者です。

努力は必ず報われるとは限りませんが、努力しないと報わることもありません。

まずは価値を作り出せる自分を作り上げるということを第一に考えること、そこに取り組むことが、給与を上げるための唯一の方法だと思っています。


追伸

小児の分野で価値を提供しているけど給与が上がらないと思っている人は、是非、私たちのところに来てください。
もちろん給与だけでなく、やりがいや自由度も高いです。
弊社のブログを覗いてみてください。

精神的な報酬(人の役に立つこと)と経済的な報酬(正当な給与)が両立された組織を目指しています!

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