セラピストの給与は安いのか?
株式会社H&H代表の池畑です!
私は理学療法士として20年近く勤務してきました。
今は経営者なので、すごい稼いでいるとは言えないですが、そこそこ稼いでいます。(嫌味な奴だと思わないで😵💫)
巷ではセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の給料は安いのか?という論争を目にします。
高い安いは解釈なので、どう捉えるかは個人の自由。
と言ったら終わりなので、少し私の考えを書きたいと思います!
セラピストの平均年収は?
データを見ると430万くらい。
全産業の平均は463万円なので、平均値で比較すると低いとなりますが、理学療法士の平均年齢は約35歳、全産業は約44歳なので、変わらないと言えるかもしれません。
しかし、生涯年収はどうでしょうか?
理学療法士は1億7000万円から8000万円
全産業は2億2000万円
とも言われています。
家1軒分😵💫
ちなみに中学を卒業して働いた場合は2億円とも言われており、セラピストの昇給が低いことを物語っています。
昔はどうだった?
私が学校に入学した2000年くらいは今のようにインターネットは無かったので、求人票や雑誌の広告欄で、条件を見ることができました。
今でも鮮明に覚えていますが、年収700万~という求人もありました。
まだまだセラピストの数も少なく、報酬単価も良かったのもあると思いますが、私は将来に胸を膨らませました😊
だいぶ前は、年収1000万なんていうのもあったと聞きます。
しかし、そんなバブルは報酬の改定を繰り返す度に崩れていき、今の「給料安い問題」に繋がっていくのです。
幸せはお金で買えない
幸せとは人それぞれなので、お金を持っている=幸せ、お金がない=不幸とはなりません。
しかし、800万円までは年収の増加と共に幸福度が比例するというデータがあります。(ちなみにお金を持ちすぎると幸福度が下がるというデータもあります😎)
私なりに考えると、「貧すれば鈍する」という言葉があるように、お金がないと様々な制限を受けるので、お金が理由でしたいことができない。
行動の抑止が生まれると、物事は前に進まないことがほとんどです。
当たり前ですが、今の世の中は何をするにもお金がかかります。
2023年は物価が3%上がったので、給与も3%上がらないと、生活水準が維持できないわけです。
だから一般企業は物価上昇率を超えるベースアップを行っていったわけですがセラピストは…😭
今困っていないだけ
冒頭にセラピストの平均年齢は35歳とお伝えしましたが、その年齢だと子どもは幼稚園か小学生くらい。
幼稚園、保育園無償化などが充実してきて、そのくらいの子育てにはあまりお金がかかりません。
しかし、中学生になると毛沢東もビックリ(横浜の地元ネタです)するくらい教育費がかかります。
大学生になると200万くらいかかります。
それが2名いたら400万😵💫
50代での年収は500万から600万くらいですから、当たり前ですが払うことなどできません。
二人で稼いで年収1000万あっても、手取りは800万。
家族4人の生活費は年間350万くらいなので、ほぼ収入はなくなります。
ということは貯金もできないので、「老後の資金がありません!」状態に突入します。
私は低いと思ってます!
ということから、私はセラピストの給与は低いと思っています。
夜勤もない、残業も少ない、休みやすい、共働きしやすいなど良い面ももちろんありますが、それで良いのは子どもが小さい時だけ。
子どもが成長し、学費がかかる頃に夜勤もない、残業も少ない、休みやすい、共働きしやすいという条件などあまり必要としなくなります。
うちの息子は中3と小6ですが、もう自立していて、お金さえあれば自分で何でもできるので、親は結構自分の時間があります。時間があっても、お金がないと趣味もできません。
我が家が早く帰ると「もっと働いて稼いで来い!」と叱咤激励されます😉
小さい時は玄関に走って出迎えてくれたのに…😢
今だけを見ていると安くないけど、生涯を通じて考えると非常に低いと私は思います。(これは個人の感想です)
私は社員の給与を上げることにこだわる
ゼネコンに勤めていた父親はバブル崩壊の影響を受け、収入が激減し、池畑家は経済的に苦労しました。母親は専業主婦で車2台の生活が一変して、母親も働きに出ました。
高度経済成長期は、何もしなくても給料が上がり続けました。
父親に限らず、そこに胡坐をかいていた人は、バブル崩壊後に大きな影響を受けたのだと思います。
両親は一生懸命私を育ててくれましたが、お金の苦労を間近で見ていました。なので、私はお金の苦労を家族にはさせないと心に決めています。
それは社員も同じです。
単純に給与を上げるのではなく、能力を正当に評価して、正当な報酬を払うことに強いこだわりを持っています。
弊社のセラピストの平均年収は530万(平均年齢34歳)。
まだまだ上げられると思っています。
上げる理由は、社員とその家族に物心共に豊かになってほしいから。
そしてセラピストはその価値があると思っているから。
まとめ
頑張ったって給与が上がらないと嘆いているそこのあなた!
その考え方が給与が上がらない要因です。
頑張って給与が上がる企業などありません。
成果を出したら給与が上がるのです。
頑張らなくてもいいんです。
でも凡人は頑張らないと成果に繋がりません。
成果を出すために何をするかを考えていくことが大切です。
本当に成果を出していて正当な評価をしてくれないなら外に出ることをおススメします。
成果出せるならいくらでも給与出してくれるところはあります。
努力をし、能力を高め、組織に貢献しているセラピストが報われることを切に願います。
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