教育と指導についてvol1

今年度は、教育に関する研修会が多くありますので、不定期で投稿していきます。

我々は指導ではなく、教育者という単語を使うようにしております。その理由は、言葉の意味にあります。
【指導】目的に向けて教えて、成長に導くこと
【教育】知識・技術が身につくよう教え個人の能力を育てること

指導よりも教育の方が、個々の長所や短所を含めて能力を育てる印象を持ちます。しかし、現場では「新人教育」ではなく、「新人指導」になっている場面がございます。

教育は、自発的な成長を促すため、時間がかかります。しかし、日々の多忙さや権力をみせつけたいなどから、こうしろ、あれはダメ、といった「指導」が繰り返されているのだと思います。

こうしろ、あーしろというのは、教育される側を変えようとしています。こうした頭ごなしの指導は、教育ではないと考えます。

教育は、自発的な成長なため、マインドに働きかけるような声かけ、笑顔、振る舞いが教育者には求められると思います。

トランスファーや歩行介助の技術を教える際は、指導になりますので、指導を全て否定しているわけではなりません。

ただ、教育と指導の意味を改めて見ると、自分が教育者なのか指導者なのかわかる気がします。

教育者にも教育者がいるケースもあると思われます。
大事なのは、学者や新人が変わるのではなく、我々教育する側の人間であることを今一度考え、共に成長する機会として考えております。


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2019年

7月6日 第3回道東PT学会 北見赤十字病院              

9月21日 第1回道東PT研修大会 北見芸術文化ホール

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理学療法士として日々、患者さんのために仕事をしています。そんな知識や技術をこの場で伝えていきたいと本気で思っています。ご批判や厳しい意見、大歓迎です。よろしくお願いいたします。