Nutrition2

患者側に栄養についての認識不足があることを臨床で経験します。まだまだ普及が必要だと思い反省しています。

さて、前回は、MNAについてスクリーニングをして低栄養が疑われる場合は、アセスメントをするということをご紹介させていただきました。

Alb単独では、低栄養を診断出来ないということを話しました。実は、最近になって低栄養が定義づけられたのですが、論文の居場所を忘れてしまったので、後日掲載させていただきます。

栄養不良状態には                          マラスムス(エネルギーと蛋白不足)と                クワシオルコル(蛋白不足と代謝更新)という2種類のタイプがあります。

安易に高タンパクゼリーを処方してしまうと、必要なエネルギーがとれていないためリハビリテーションの効果が十分でない場合がありますので注意が必要です。

私が臨床で見ているポイント                                                                                ①体重②リンパ球数③Alb④CRP/WBC⑤ChE

リンパ球数は、栄養障害が生じると低下することから、栄養の参考となります。

また、コリンエステラーゼ(ChE)も肝臓でのタンパク代謝能の指標とされ低栄養になると減少し、脂肪肝などがあると高くなります。

一方、ChEの半減期は11日とされておりますので、Alb値の21日よりも短く急性期にはむいている指標と考えます。

忘れてはならないのが、原疾患の治療です。炎症が落ち着いてきたかCRPやWBCで確認していくことが必要です。

私は、臨床では、食事がしっかりと食べられているかの確認をします。朝とか昼に出来ない時は、夕方部屋まで覗きにいきどのように食べているか確認するようにしています。

さて、本日のまとめです。「血液データを参考に現状の栄養状態を評価し、食事量が摂取できているか確認しながらリハビリテーションの量を調整することが重要です。」





理学療法士として日々、患者さんのために仕事をしています。そんな知識や技術をこの場で伝えていきたいと本気で思っています。ご批判や厳しい意見、大歓迎です。よろしくお願いいたします。