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文学フリマ東京38が終わりました

まず挨拶

まず、出店者含め参加者の皆さんお疲れ様でした。良い買い物、良い経験、出来ましたでしょうか? 僕らの頒布した本がその一部となっていれば幸いです。今回は備忘録を兼ねて思い出をツラツラと書き綴る事にします。

いざ征かん東京へ

8時44分、仙台発東京行きのはやぶさ号に僕(伊達)と桃井の二人で乗り込む。車内では、お互い静かに文学フリマで買いたいものをチェックしていた。僕がある程度見終えて水を飲んでいると、桃井が呟くように「今日は3000円しか使わん」と言った。
僕は思わず笑いながら「無理無理」と返す。
結論から言うと桃井のその言葉が守られることは無かった。彼女はいつもどおりにブースを周り、沢山本を買っていた。けれど気持ちは分かる。本しか無いあの空間は抗えない魅力に溢れている。買ってしまうのもしょうがない。
そうこうしているうちに東京にたどり着く。新幹線から山手線に乗り換え、浜松町へ。そしてモノレールに乗って東京流通センターに到着。その時点でだいたい時刻は11時頃だったと記憶している。前回は無理して開場前に着くように来ていたが、設営はそんなにかからないと分かったので、少しゆっくり来るようにしたのだった。

設営〜開場

到着!

入口前で少し並んだら、すぐに出店者は入れた。最初めちゃくちゃ並んでるように見えたのだが、あれは一般入場の列だったらしい。
そして入場。紙のリストバンドを渡されたのだが、ここで一瞬「?」となる。15秒ほど見て、両面テープを見つけた瞬間、つい「これか!」と言ってしまった。片手で上手いこと巻くのにも苦戦したが、何とか着けられた。このリストバンドが文学フリマで一番苦戦したと言っても過言ではない。
そして設営だが、今回も困ることは無かった。いつもどおりのシンプルなセッティングだった。A3のポスターがあったので、見栄えがとても良くなった感じがする。

設営完了

そしてさっさと時間は流れ、開場の時間になる。
例年と同じく、ぞろぞろと人が入ってくる景色に少し感心した。今回から文学フリマは入場料1000円を取っている。にも関わらず、前回と変わらないくらいの人、いや、下手したらそれ以上の人が入っているのは凄い事だと思う。それと同時に、ビックサイトに移動するのも必然の流れだなと感じる。第二展示場も混んでいたけれど、第一展示場の混み具合は本当に凄かった。ちょっと異常とも思えるくらいの人出で、休憩中に第一展示場へ行ったとき、僕はビビってしまって即抜け出してしまった。あの人数から今後更に増えていくなら、大きいキャパの会場でお金を取って開催するのも最早必然だ。

売り続ける~終わりまで

1時間ほど店番をしていると、東京組の石丸と新川がやってきた。さっそく2人に店番を任せ、欲しい本を買いに出かける。第一展示場と第二展示場で欲しいものが半々くらいあったのだが、計3回ほどあった休憩を使っても買えたのは2/3程度だった。売り切れだったり、めちゃくちゃな人の量で諦めたりで、どうしようもなかった。特に文學界の小冊子は欲しかった。電子版が出るらしいが、やはり紙で持っておきたかった……。

買った本。全部お気に入り。

で、肝心の売上なのだが、開場から2時間くらい在庫が全然動かなかった。今回は「理想の彼女のつくりかた」、「OverDrive」そして桃井が出した限定3冊の写真短歌本「ゆめのなかでまたね」の3冊を持って行ったのだが、全くと言っていいほど手に取ってもらえない。前回はそれなりに買ってもらえなくても手に取ってもらえたのだが、今回はそれすら無かった。この人出だから、皆お目当てのものを買うのに必死で、中々それ以外のサークルを見るほど余裕が無かったのだろうと今は思っている。あとは売り込み方だ。昼過ぎから夕方にかけて、うちの最強売り子である桃井が売り込み始めてからというもの、急激に「OverDrive」が捌けた。「青春売ってます!」の売り込み文句と、手に取ってもらった際の声掛けで、キャッチーな新川の物語のあらすじを話すことで興味を持ってもらっていたのだ。それまでは精々挨拶と、見てもらった時は簡単な紹介しかしてこなかったので、桃井の売り方を今後参考にしていきたい。そして16時半に撤収を始めるまで、結局「理想の彼女のつくりかた」が4冊、「OverDrive」が12冊、「ゆめのなかでまたね」が2冊、合計18冊売れた。前回は「ウサギのココロ」だけで20冊だったので、ほぼ変わらないくらいは売れたという事になる。最初の心配はただの杞憂だったようだ。

反省、次回に向けて

反省点らしい反省点は無い。しいて言うなら「OverDrive」を刷り過ぎたかもしれないという事くらいだ。しかし40冊刷って12冊売れ、4冊は献本、1冊は見本誌に行ったので、残り23冊。次回分としては丁度いいかもしれない。
次回はこの既刊2冊と新刊2冊(予定)、それに無料配布を含めて2ブースに置く予定。流石にメンバーも4人になって色々手狭になってきたし、入場料を別途2人分かけるなら、最初に出店料として払っておいた方が楽ちんだという結論に至った。それに2ブースになれば、隣のブースの人を気にしなくて良くなるのでだいぶ気持ちが楽になる。準備は色々必要だが、半年後に向けて動いていきたいと思う。それまでにコンテンツとしての力を上げていきたい!このnoteも有効活用していこう。

最後になりましたが、今回「レゲパン」の頒布した冊子をご購入いただいた皆さま、ありがとうございました。励みになります。
今後も精進してまいりますので、12月1日の文学フリマ東京39でもブースにお越しいただければ幸いです。

それでは、また。

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