事例紹介~孤独死の現場~
「家の中で亡くなった場合でも片付けはお願いできますか?」
電話口の若い女性の声でお問い合わせがありました。
※故人様の尊厳のため、孤独死の現場お写真は掲載しておりません。文章のみですが詳細に書かれておりますので、苦手な方はお気を付け下さい。
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一軒家にお住いだったお姉さん。両親が亡くなり、一人暮らしでした。
電話口の女性は故人の妹さんで、故人様は40代女性。
寝室のベットの上で亡くなられていました。スプリングの厚いマットの下には合板(薄い板を何層か重ねて厚みを出した板)が敷いてありました。除湿マットやすのこの代わりだったのか、はたまた違う意味でなのか・・・。
孤独死の現場では、防護マスク、防護服。手袋を二重にし、外部に肌が露出しないようにし、シューズカバーをして作業にあたります。
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発見は妹さん。
ふと実家に立ち寄った妹さんですが、郵便物がポストに溜まっていて、家に入ったら・・・ということでした。見つかったのは真夏日。死後、半年は経っていたそうです。ベットマットには体液等が染みこみ、下に敷いてあった合板にも染みこみ、沢山の虫が発生していました。ベットサイド、マット周辺、寝室全体はもちろん、隣の部屋やトイレ、洗面所、居間、キッチン、お風呂、全てハエ等の死骸が溢れていました(孤独死の現場は同じ状況です)
玄関を空けると臭いがするものの、締めてしまうと全くと言って良いほどに臭いがせず、妹さんも玄関を開けてビックリしたそうです。
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今回の現場では全撤去やリフォームまでではなく、残すモノもありました。
残すモノ
・仏壇
・冷蔵庫(中身は処分)
・居間のテレビ
・書類関係全て
・提灯
・仏具
・神棚
処分するモノ
・ベット(マットや合板も)
・箪笥や棚など
・布団や衣類、毛布
・衣装ケース
・ブラウン管テレビ2台
・テレビ台
・その他汚れたり、ごみと判断出来るモノ
・食器や調理器具、雑誌
・洋服
などが処分となりました。
作業の終わりに薬剤を撒き消毒をして終了しました。
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孤独死の現場は同時に遺品整理も兼ねて片付けをしていくので、故人様の生活が見えてきます。職場はどこだったのか、服用中の薬や通院履歴、子どもさんがいたのか、離婚されたのか、何か疾患を持っておられたのか、何に悩み、何を考えていたのかまでわかることも少なくありません。
その中からご家族の背景、故人様との関係などを配慮し、伝えるべき事を伝える事が大事だと思っています。
突然の遺品整理、特殊清掃などどこに相談したら良いのか不明な時はお問い合わせ下さい。
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