~生前整理は、思うように進まない~
あなたは今、親が生きている間に身の周りを片付けたいと思っていますか。
時折、遺品整理をして何百万も掛かった!という芸能人のネットニュースなどを見ると、「そんなになる前に片付けないと・・・」と言う気持ちが湧くかもしれません。
子どものあなたから見ると、親が健在で足腰も弱ってきたし、身の周りを片付けて欲しいと思うでしょう。
いつ買ったのか分からない野菜ジュース。
試供品の化粧品。
健康食品のサプリ。
あなたが子どものころに使っていた鞄や服、ぬいぐるみ。
そういったモノで部屋や通路、階段が占領されてきていると心配になる気持ちもわかります。
「いつ使うの?というか使ってる?」
「私も大きいしもう使わないよ」
「溜まって行くばっかりだよ」
「お金の無駄遣いだよ」
一緒に片付けているとそんなお声が娘さん、息子さんから聞かれます。
しかし、親から見ればあなたはいつまでも大事な子どもです。
そしてモノが少なく、人形1つ買うにもお金を工面して買ったものかもしれません。それを「今、いらないから」「もう使わないから」という理由では捨てられないのです。
親には「こどもとの思い出と買った時の思い出。あなたの喜んだ顔が記憶に強く残る」
子どもは「もう使わないから、取っておいてもしかたない。この際だから処分しよう」
という気持ちが強いように感じます。
弊社で生前整理をご依頼いただいた時、円滑に微笑ましく進む現場はありません。「あれはもういらないでしょ!」「これはもう使わないじゃん」「この際捨てようよ」という娘、息子さんの声。「これは捨てない!」「今使わなくても大事なの」「まだもう少し先でもいいでしょ」という親の声が聞かれます。
どちらの考えもわかります。なので、私達は子どもさんたちの「片付けたい」という気持ちと親の「思い出があるから捨てられない」という気持ちをうまく汲み取り片付けながらも、思い出を残すようにお話をして作業をしています。
親が子を思う気持ちと子が親を思う気持ちは変わらないなと思います。
片付け、遺品整理、特殊清掃
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