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東京、パリ、…そしてロスへ

今年の8月はいつもより早く過ぎたようだ。

7年ぶりの有観客で華々しく開催されたパリ五輪で、日本人選手の活躍が続いたせいかもしれない。五輪開催期間中は、やはり「日本」を強く意識させる。

■ 「勝ち切った者」と「勝ち切れず、敗れ去った者」と

「陸上」、「水泳」、「自転車」、「体操」、「フェンシング」の5競技は、第1回アテネ大会から現在まで途切れることなく行われている。このうち、三つの競技で金メダルが取れたのは、日本のスポーツ界にとって素晴らしいニュースではなかったか?

とりわけ、開催国フランスが発祥の地と言われている「フェンシング」での連日のメダルラッシュは、これから日本のお家芸となる予感をさせるに十分だった。また、これまで日本人とは全く無縁と思われていた、近代五種や馬術のメダルも、個人的に嬉しかった。

「勝ちに不思議の勝ちあり」、「負けに不思議の負けなし」 ― とは、よく言ったものだ。

「不調のエースを仲間が支えた男子体操団体の最終競技の鉄棒」や「大逆転となった男子スケートボートの最終演技」を前者の代表とすれば、本命視されていた競技で予想外のことが起きてしまったのが後者だろう。「大番狂わせ」と言われたが、本当にそうだったのだろうか?女子柔道で敗れた相手は、世界ランク一位であり、金メダルをしっかりとっている。

球技はベスト8止まりだったが、日本チームと対戦した欧州勢の必死さが伝わった。

これまで、日本人特有の器用さと工夫で様々なアイデアを生み出してきた。バレーボールを例にとる。「回転レシーブ」や「一人時間差攻撃」が披露されると、しばらくは日本の武器になった。しかし、相手国がその技術を取り入れると、体格差は如何ともし難く、なかなかメダルが見えてこない。

例えば、柔道やレスリングに倣って、「身長2メートルまで」と「身長制限なし」と二つのグループに分けたらどうだろうか? 今のままでも十分戦えると思うのだが…

■ メダルの数は国力を反映している

1964年と2021年の東京五輪そして、今回の国別メダル獲得数を比較してみる。(写真1, 2)

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