『パトレイバー2/the movie』(1993)
監督:押井 守
脚本:伊藤和典
今日は、私の思い出のアニメーション映画をご紹介いたします。
これです、『パトレイバー2the movie』なんですが、これを最初に見たのは、私が住んでいる山形市には七日町(なぬかまち)というメインストリートがありまして、今は大沼デパートという百貨店が閉店してしまって、ちょっと寂しい感じになってしまったのですが、私が高校生の頃、その七日町にあるaz(アズ)七日町という商業ビルで、あるイベントがありました。そのイベントには、P2を脚本した山形の上山出身の伊藤和典氏が来るんだよ、と同級生のクラスメイトから、教えてもらって、一緒に行かないか?と誘われて行きました。当時の私は、パトレイバーは単行本は何冊か読んでいたし、知ってはいたんですが、映画版は観た事がありませんでした。アニメ映画と言えば、やっぱり宮崎駿監督のジブリ作品が主流で、それ以外のアニメ映画ってあまり観た事がなかったので、先入観は単行本のイメージでした。それで、いざ本編が始まると、私が思っているようなレイバーのアクション満載の映画では全然なくてですね、ほとんどセリフで進行するって感じ、なのにそれでいてスリリングに展開する映画で、これがめちゃくちゃ面白かったんですよ!。ストーリーは今更説明不要ですが、序盤からレインボーブリッジが破壊されて、架空戦争を演出する犯人、幻のスクランブル、戦闘機を暴走させたり、あの手この手でフェイクを仕掛けてくる訳でしたが、当時の時代背景はPKOがあって、危機的な状況下においても、日本は戦闘に加われないジレンマのようなものを描いているのかな、その時は思いましたね。でも当時はインターネットは、ほとんど皆無で、今のような情報過多ではないし、ポケベルとかピッチ(PHS)の時代ですから、凄い斬新でしたね。
アニメーションの画も綺麗で、脚本も面白くて、見せ場もあって、サウンド(川井憲次)の音楽もカッコ良くて、いや、これは面白い映画だな!と思いました。伊藤和典氏と一緒に観れたのも、いい思い出です。