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恐怖の帰り道


あらすじ

ミステリー作家のM田は、故郷で講演会を行ったあと、ファン交流会に招かれ、大いに盛り上がり帰りが遅くなってしまう。故郷には、街の山奥にアトリエとして買った別荘があり、そこへ一人、車で向かう途中に、後ろから車が一台追いかけて来るのに気づくのだが…。


『恐怖の帰り道』



とある地方都市にて。交流会、接待の後、深夜1時50分、M田は自家用セダン車に乗り込む、M田は下戸なので車を運転して帰るのであった。

M田は会場付近の駐車場から、街中を抜け山道へ入った。ここからはM田のアトリエまで二車線ではあるが、ほぼ一本道だ。


車は一本道を上り始めていた。




しばらくすると、後から凄い勢いで迫ってくる車に遭遇する。


そしてその車は、M田の後ろについた。


M田「ん…?何だろ」

そのまま走らせるM田…。




しかし、その車は徐々に近づいてきた。


そして、ピタりと後ろに張り付いた。


M田「あおり運転だな、危ないな〜」

よくあることだ…。


M田はその車を追い越させ、先に行かせよう
と考えた。


M田は左ウインカーを点滅させ、減速し譲ろうとした。


が、しかし、なんと相手の車も減速し、一向に前へ出ようとしなかったのだ。



M田「何なんだよ、こいつは…」



「たくっ、しょうがないな…。よし、一旦止まって、完全に行かせよう」


「さすがにそこまでやれば行くはずだ」


M田はさらに車を減速させ、ハザードを点滅、車を止めた。


M田「さあ、前へ行っていいよ…」



つぶやくM田だったが…次の瞬間…M田は氷ついた!





なんとその車は、M田の後ろについたまま止まってしまったのである……。




        つづく 








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