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ストーカー



大雅と莉來は登山をしに山へと来ていた。山頂を目指し進んでいたのだが、大雅はある異変を感知していた。

それは正体不明の不気味な存在からの追跡に気付いてしまったのだ。
終着点を目指す2人を追いかけて来る正体不明の追跡者の目的とは、また終着点に辿り着きさえすれば追っ手から逃れる事が出来ると読んでいた大雅だったが、、、。

「追いかけて来る者がいる…」

「えっ、誰?」

「分からない…さっきから一定の距離を保って近づいている」

「どうするの?」

「どうするってこの先は一本道だ、このまま進むしかない、奴の尾行を振り切ってな」

「つまり追ってを巻くの?」

「そう、それしか方法はない」

「一体何者なの?目的は」

「俺に聞くなよ、ただこのまま捕まってしまえば…もうおしまいだ僕たちは完全に消されるだろう」

「それって私たち殺されるって事?」

「…………」

「でもおかしいじゃないなぜ追いついて殺さないの」

「様子を探っているのさ…まるでハンターのように、いやハンターとは違うな…」

「ストーカー?」

「う〜ん、俺達は獲物じゃないんだ」

「拒む者なんてありはしない」

「ゴースト?」

「幽霊ではないが、人間ではない事は確かだ」

「…………?」

「考えたって仕方ない、とにかく先へ進もう」

「この先の沼を過ぎれば、まもなく頂上だ」

「とにかく急ごう」

大雅と莉來は頂上へと向かった。


沼へとたどり着く2人だったが、そこは深い霧に覆われていた。

「まいったな、こんなに深い霧に遭遇するとは、沼が見えない」

「追っては?」

後ろを振り返る2人が目にしたのは白い人影。背後から眩い光を当てたような、それはまるでブロッケン現象のような白い影が2人の前に現れたのだ。

「キャっ何あれ!」

「まずい早く逃げろっ!」

「逃げるってこんな深い霧の中を?」

「いいからっ!」


2人はなりふり構わず深い霧の中へと逃げ込んだ…。


        【続く】




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