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迷走が止まらない五輪

さて、さまざまな外圧に負け、というか都議選での結果を受け、自民党が慌てて世論に応えようとした結果、五輪は基本無観客試合となった。しかし宮城県ではサッカーの試合を有観客として知事と仙台市長が真っ向から対立している。 

何故、このような事が起きるのか?それは政府がしっかりとした方針を打ち出し、組織委員会に無観客試合を要請すれば済むことなのに、当の政府がいや菅総理が最後まで抵抗したせいで、この混乱を招いている。海外では2週間前のちゃぶ台返しに唖然としている。

また、バブルの穴、いやバブル自体が存在しないことが露呈してきている。そもそも組織委員会は国民を欺きできもしない行動管理を示したに過ぎず実効性はゼロに等しい、丸川五輪大臣はプレイブックに基づきと念仏を唱えるのみで行動力はゼロである。

また、濃厚接触者の試合参加のルールはいきなり勝手に6時間前に陰性なら参加可能にしてしまった。

もし、試合後に陽性者が出たら、次の試合には全選手が出られなくなる可能性があるのに試合のオリンピックとしての体裁を整える為に全選手を危険にさらすのである。

五輪をとりまくアーティストの不祥事も後を立たない、渡辺直美さんを侮辱したクリエイター、そして障害者のいじめ問題で辞任した小山田氏、、組織委員会は何故にこうした不祥事ばかりなのだろう?にも関わらず高額な給与を得ている。

私には今や完全に政治利用されたアスリート達が可哀想でならない、何故ならば我々の意識の中にはコロナ禍で刷り込まれたものがある。

たとえばTVで誰かが抱き合っていたり、仲間達と大声で笑っている映像を目にすると、知らず知らず、、密だよなと感じてしまう。

そして今、散々コロナ恐怖を煽り、政府や組織委員会に批判的な報道をして来たTVは手のひらを返し、さあオリンピックだ!感動だ、スポーツの力だ!と、残念ながらこうした手のひら返しに国民はある刷り込まれたイメージにより反感を抱いているのではないか?それはオリンピックと聞いた瞬間、頭に浮かぶのは安心安全を念仏のように唱える政治家の顔なのではないか?

その結果、純粋に応援したいアスリート達の姿を観ることを拒みTVのスイッチを切るのである。

多くの大会スポンサーが一気にオリンピック関連のCMを流し始めた中、唯一トヨタ自動車だけが企業イメージ低下を理由にCM中止を決めた。

バンバンとCMを流している企業達にはさぞショックで気恥ずかしい思いをしたであろう。

元JOCの関係者でよくTVに出る春日という人物がいる、オリンピックに関してはかなりの知識があるし功績もあるようだが、最近は発言が炎上している、発端はこのパンデミック下においてもオリンピックは特別だという氏の論調だ、これは今や日本国民を敵に回したIOCのバッハと同じ考え方である。

氏が言いたいのは運動会とオリンピックを比べるなと言うことらしいが、空気が読める人ならオリンピックは偉いのだから、お前らの日常などと比べるななどとは発言しないだろう。多くの国民が通常の日常を失い、中には明日の生活すらままならぬ人々がいるなかで、このような発言に違和感をもつ人がいて当然である。

おそらく、このような五輪ファミリーには名誉総裁を務めている天皇や皇室が五輪観戦をしないという無言の抗議も伝わらないであろう。

そして、この五輪の後、いや最中にも起きる懸念のある、感染の爆発である、感染研や都のモニタリング会議の試算を遥かに超えるペースで感染は急増している。

大会中に感染が大爆発してもオリンピックだけは強行するのだろうか?

明確な基準も指針も示されていない、このことが我々国民のオリンピックに対する価値観を根底から変えてしまった。

今、テレビで日本国民の心に栄養を与えているのは大谷翔平の大活躍なのではないだろうか

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