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【安楽死・尊厳死②】あくまでも自分の終末期に対する個人的な希望です

 海外に目を向けると新たな用語をよく見る。それは自殺ほう助である。 積極的安楽死と自殺ほう助の違いは、最後に死に至るための薬を医師が投与するのが安楽死、患者自らが摂取するのが自殺ほう助と言うようだ。いずれも終末期で激しい苦痛があり、治る見込みがなく、それが本人及び家族の意思であるなどいくつかの条件下で医療スタッフと決行される。日本ではどちらも法的に認めれられてはいない。因みに延命治療を中止するだけの消極的安楽死もある。
 多くの宗教において自殺は伝統的に禁止されてきた。それは命は原則的に神のものという信仰に基づいている。しかし、このところ海外では終末期における自殺ほう助や積極的安楽死を認める傾向が出てきた。
 〇自殺ほう助だけを認めている国
  スイス、オーストリア、イタリア、米国の一部の州
 〇積極的安楽死と自殺ほう助両方を認めている国
  オランダ、ルクセンブルグ、ベルギー、スペイン、ニュージーランド、 
  コロンビア、オーストラリアとカナダは州による
 3年前だったか神経難病の邦人の方がスイスで自殺ほう助団体の協力により命を絶ったニュースが報じられた。スイスは自殺ほう助で亡くなる方が、年間一千万人以上おり、自殺ほう助団体に登録する人も増え続けている。高齢者のみならず、若者や外国居住者も登録している。スイスでは利己的な目的による自殺ほう助は刑法で違法とされている。つまり、終末期における自殺ほう助は利己的なものではないという判断だ。それを法的根拠にいくつかの自殺ほう助団体が存在し、活動しているのだ。

 この問題は非常にデリケートなので、自分が終末期になった場合の希望として考えてみる。
 先ずいよいよ死を前に耐えがたい痛みで、もがき苦しむのは勘弁してほしい。さっさと殺してほしい。この気持ちはこれからも変わることはない。家族も理解してくれると思う。これは自殺でも殺人でもない。日本の古来からの(今は無いよ)切腹における介錯である。私を苦痛から救ってほしい。
 生命維持装置につながれ、植物人間として生きながらえても意味がない。
自分の楽しみも味わえない、生きている実感のない人生に興味も未練もない。そんなお金が有ったら、自分たちの幸せの為に使ってほしい。生命維持装置を躊躇せずに止めてください。私は心の底から感謝します。

 まぁぴんぴんコロリが理想なのだが・・・。

【REG's Diary      たぶれ落窪草紙   1月21日(日)】
 

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