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リーダーの能力、組織を動かす責任

 人が集まると集団ができる。そこにはリーダーが生まれる。そこらかしこにリーダーはいるが、皆から愛されて、しかも堅固で闊達な組織を運営できるリーダーはどのくらいいるのだろう。

 組織をグイグイ引っ張っていく強いワンマンスタイル、こういう人がいると楽でよいが、時として独裁政治を引き起こすこともある。リーダーに逆らうと痛い目に合うので、人は黙っていうことを聞く。中国やロシア、北朝鮮を思い浮かべる人もいるだろう。小さな組織でも同族会社とかにはありがちなパターンだ。ある意味組織は素早く目的に向かって進むかもしれないが、リーダーの思考中心で動いていくので、偏ったり、一端道を外してしまうと修正が難しい。周囲の声は反映されにくい。昔はこういう中小企業の社長さんいっぱい見たな。このタイプは反乱を起こされたり、寝首を掻かれることもある。今の社会では絶滅危惧種なのかな。でも先見の明があり判断が的確で良心のあるワンマンならついていきたい。幸せになれそうな気がする。

 民主的なリーダー、このタイプは積極的に周囲の意見を聞き、合議制で物事を進め、企画や方向性に関しても様々な人の意見を取り入れる。リーダーの性格にもよるのだが、この組織はもたもたするケースがけっこうある。決め事が遅かったり、責任の所在がおざなりにされたりする。今では独裁の暴走を恐れ、国も企業も団体も民主的な仕組みで動いているので、リーダーは嫌でもこの手法を取らざるを得ないのだが。
 一番困るのはリーダーの能力のない人がリーダーになる事。順番で回ってくるもの、世襲によるもの、引き受け手がなく仕方なくなるもの、これらのケースの中には、とんでもない人がリーダーになり、引きずり下ろされることや組織自体がぶっ壊れることもある。リーダーを務める気構えの無い人はまず上手くいかない。多くの関係者に不幸な結果を招くのだ。

 リーダーにはリーダーたる資質や能力が必要なのだ。まずリーダーになる覚悟があり、その責任を理解している事、運営に必要な知識や経験に裏打ちされている事。そんなこと言ったら誰もいねぇ。知識や経験がなくてもうまくリーダーをこなす人もいる。そういう人は、自分に知識や経験がないことをしっかり自覚している。リーダーになる覚悟があり責任を理解していれば、熱心に勉強するか、人に聞いたり調べたりして決断や運営に必要なことはきちんと揃えてくる。
 やはり個人の資質に拠るところが大きい。リーダーによって組織はいかようにもなるのだが。

【REG's Diary   たぶれ落窪草紙    2月5日(月)】



 
 

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