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東京ノスタルジー

 病院での定期検診のため上京しておりました。今回も宿泊は若い頃グズグズしていた池袋。前回マルイが西口より消えてしまい、夜道に迷いロストするという惨事に見舞われましたが、順調に池袋西口プロジェクトは進行しており、マルイ跡には巨大ビルディングが立ち始めました。このプロジェクトの完成は見届けたいと願っています。

 都内はどこも素敵で時間があればゆっくり歩き回りたいのですが、さすがに体力の衰えは誤魔化せません。昔は東上線の最終に乗り遅れて、仲間数人で一晩歩いて寄居から練馬まで帰ってきたこともありました。お金はなかったけど楽しい時代でした。しかしバカですね。いつのまにこんなに歳をとったのでしょう。ショーウインドウに映る自分の姿にどこの爺さんかと驚くこともあります。しかしこれにもすぐに慣れていくのでしょう。

 久しぶりに若い頃よく行っていたお茶の水のライブハウスにも出かけてきました。この街で社会人デビューをしたのですが、あまりいい思い出はありません。でもこの街へ来るとあの頃の緊張感が蘇ってくるので不思議です。今は時間的にも余裕があり、あの頃よりはお金の余裕もあるのでのんびり時間の経過を噛み締めているとここまでよく生きて来れたなとニヤけている気持ち悪い状況です。この街は建物は新しくなりましたが、基本的には昔が残っています。

 今回はお祝い事や懐かしい人達とも会うことができて楽しいひと時でした。ジャズのライブも三つも見ることができて、生音の心地よさは気持ちを弾ませてくれます。自分もいつかこんな演奏をしてみたいなぁと、きっと最後まで思い続けることになるのでしょうが。しかし、気持ちは大事です。

 病院の定期検診は特に悪化の様子はなく相変わらずの経過観察です。私の患いは現代医学では治すことができないと言われております。急な悪化が懸念されますが、まぁいろいろデータを取って研究してもらうのも悪くないと思っています。誰でもいろいろ抱えているものはありますよね。

 都会で生まれ育った人は故郷がある人々を羨ましがったりしますが、田舎で生まれ育って若い頃都会で過ごした私が、こうして時々ノスタルジーを求めて都会に来れることは楽しみでもあり、生きていくことの句読点のような気がして、また次が待ち遠しくなります。動けるうちは続けていきたいな。

【REG's Diary たぶれ落窪草紙  6月9日(日)】

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