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都会と地方の関係も随分と変わった・・・

 昔と比べると地方と都会の文化的格差は随分少なくなった。経済的格差は依然として大きいのだが。
 都会にいると都会の情報だけでいっぱいいっぱいになる。当然、人も企業もお店も地方と比べたら、山頂から見る満天の星の数ほどある。飛び交う都会の情報だけでも追いつかないのに、地方の情報などかまっていられない。

 私は地方都市に住んでいるのだが、都会はホントに近くなったとしみじみ思う。昭和の時代には都会に出るなんて一大行事で、海外旅行の気分だった。しかし、交通網も発達し、コンビニなども充実しているので、何の準備も要らず、フラッと都会に行って、目的を果たして戻ることはごく普通のことになった。

 昔は都会の情報量は田舎者からすると、とても羨ましかった。都会には新しいものや選択肢が豊富で、出張に行く度にあちこち回って買い物したり、ついでにイベントなども覗いてくるという忙しい時間に追われたが、今ではネットで何不自由なく買い物ができるし、最新情報を得ることができる。最近は都会に買い物へ行っても在庫を置いてなくて、ネットを薦められたりする。買ったものを持ち歩くこともない。

 また田舎者は都会に行っても、田舎者であることを悟られないようにしたものだが、昨今は訛りや地方出身である事を売りにしたりする人もいる。堂々たるものだ。これは地方出身者の都会での活躍の影響が大きいと思う。これだけメディアやネットが発達すると、田舎に対する都会のアドバンテージも以前のような決定的なものではなくなった気もする。

 またネット社会の情報のやり取りは地方の情報も都会に届きやすくなった。災害の様子も瞬時に全国に伝わり、支援の一助にもなっている。旅行者の中には現地の情報をしっかり手に入れており、地元民より詳しかったりする人も。外国人旅行者がインスタを通じて、美味しいお店を占拠し、地元民が利用できないという事態も珍しくないのだ。

 私にとっては田舎に住んで、都会に遊びに行くスタイルはしっかり定着した感じだ。とても気に入っている。

 しかし、調子に乗ってはいけない。都会と地方の経済格差はコロナの影響もあり、一段と大きくなったかもしれない。
 人の数や企業、店舗の数等の圧倒的な差は、購買力や消費、ビジネスチャンスに至るまで決定的な差を生み出している。
 地方はなかなかコロナ前に戻らない。

 都会も地方もお互いの利を上手く使って、お互い楽しいジャパンライフを築いていければ日本はもっと栄える。
 世界もそうなればいいのだけどねぇ。
【REG's Diary   たぶれ落窪草紙  4月12日(金)】

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