見出し画像

#212:かんでもかんでも・・・鼻水はどこに存在するの!?

今年は花粉症があまり話題になりませんでしたが、鼻水が止まらずティッシュの消費量がハンパじゃない人もいるかと思います。
さて、このかんでもかんでも出てくるこの鼻水は、一体どこに存在している(あるいはたまっている)のでしょうか?
実は、鼻水は鼻の近くにたまっている訳ではないし、そのような貯蔵スポットがある訳でもありません。では、どこから出てくるのかというと、鼻の中にある粘液を分泌する多数の鼻腺から出てくるのです。
鼻水は、その成分に免疫グロブリンや化学物質を含んでいて、花粉症や風邪の時は、その際の異物を少しでも洗い流して更なる感染・悪化を予防しようと次から次へとフル稼働で分泌されるのです。
ですから、鼻水が出たらマメにかむようにすることは病気を体内に入れないようにするための最善策であるといえます。

ところで余談ですが、鼻毛がないとどうなるのでしょう?
髪の毛やヒゲなどは全部なくなってもさほど体には支障はありませんが、鼻毛がもしもなくなったら大変です。鼻毛は、外部から入ってくる埃や細菌などが呼吸器の奥深くに吸い込まれるのを防ぐフィルターのような役割りをもっていて、同時に中の温度や湿度を保つことにも役立っています。

もしも鼻毛が全くなかったら、私達は今よりももっと病気にかかりやすくなってしまうと考えられます。伸び過ぎている鼻毛を多少切るのは、みだしなみの範囲ですが、切り過ぎたり、あるいはムリに抜いたりしたら炎症を起こしたりしてキケンなので絶対に行わないようにしましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?