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#99:インナーマッスルを鍛えよう

体の各種の関節は、じん帯や関節包によって連結しているのですが、ひとつのある関節を動かす時は、その周辺の全部の筋肉が同じ方向に動くことはありません。というのは、そんなことをしたら関節は大きな運動をし過ぎて、多大なダメージをうけてしまうからです。ですからそんなことがないように、作用する筋肉に拮抗する筋肉も必要となってくるのです。
それが、インナーマッスルといわれる体の比較的深部にある関節まわりの筋肉群で、例えば、肩関節周辺ならば棘下筋や小円筋、肩甲下筋、股関節周辺ならば、中・小殿筋や梨状筋、恥骨筋などがそうです。

普段、ウエイトトレーニングというのは、ほとんどが外からも触ってわかるアウターマッスルといわれる大きな筋肉群を鍛えることが多く、筋肉隆々となるのもそのためですが、実はアウターマッスルばかりを鍛えすぎると、拮抗するインナーマッスルとの関係がアンバランスとなり、逆に力を上手く引き出せなかったり、怪我や筋肉痛などの故障をしやすかったりなどのトラブルの原因にもなってしまうのです。

インナーマッスルは、軽い負荷でなるべくアウターマッスルを関与させないような動作(場合によっては固定したりして)をして鍛えていきます。アウター・インナーそれぞれの筋肉をバランスよく鍛えて、事故のない運動を行いましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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