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#50:水や白湯以外で薬を飲むと何故よくないの?

風邪薬や、その他の病気で薬をのむ時には白湯以外のお茶やジュースで飲んではいけないと言われたことが一度くらいはありませんか?これはどういうことかというと、薬の成分と飲み物の種類との相性が悪いと、体に悪影響が出るからというものです。

ただ、お茶に関していうと、以前は一部の鉄剤等の成分がお茶のタンニンと反応して体に吸収されづらくなると言われていたのですが、現在の説では特に悪影響はないとされています(諸説ありますが・・・)。
しかし、その他の飲み物はちょっと問題があり、その中でもアウトなのが柑橘系・・特にグレープジュースです。
これと一緒に薬をのむと、成分が肝臓の解毒作用に関係して、薬の成分を過剰に体内に運ばせてしまい、体にかえって悪影響をもたらすことがあるので注意が必要なのです。

また、歯痛や頭痛薬などに使われるアスピリンは、水で飲んだときに比べてジュース等で飲んだときの効き目の出る時間が遅くなるともいわれていますし、他にもアルコールを含んだ飲み物と飲んだりしたら(普通の常識で考えてもよくないと思いますが・・・)、血管の拡張作用などの関係で、肝臓や腎臓などに悪影響を及ぼすこともあります。

本来、薬は飲んだ後、胃から腸でゆっくり成分が溶け出して少しずつ体内に入り、血液によって肝臓に運ばれて、肝臓の解毒作用によってほどよく分解されてから再び体内に運ばれるように作られているのです。
ですから、薬を飲むときは、面倒でも作用に影響されない水や白湯(まぁ、お茶もセーフ)で飲むようにこころがけましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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