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#70:帯状疱疹

帯状疱疹・・・からだの皮膚(特に側胸部に多い)が赤くはれて、ブツブツの水泡ができ、ときにその水泡は、衣服が触れてだけでも飛び上がるほどの痛みを伴って体も衰弱します。
帯状疱疹は、皮膚病である『ヘルペス』の一種ですが(大きく分けて、帯状ヘルペスと単純ヘルペスの二種があり、いずれもヘルペスウィルスの感染が原因),帯状ヘルペスの方の原因ウィルスは、子供のときにかかった水痘(みずぼうそう)のウィルスで、そのまま人体に何年も何十年も潜んでいて、体の免疫力が低下しているときに突然復帰して暴れ出します。

一方、単純ヘルペスも風邪をひいたときなどに、顔や口の周りに赤い水膨れができたり、他にも性器付近に水膨れができたりして帯状ヘルペスよりも症状は軽いものの、疲れると何度でも出てくるのが特徴です。

どちらのヘルペスも、ウィルスを完全除去できればいいのですが、これらは、生物の体に入り込むと、なんと細胞のDNAと合体する能力をもっています。そして、普段は強い免疫力でおとなしくしていても、体が弱ると途端に活動を活発化するのです(これらのように生物のDNAに感染したウィルスを『プロウィルス』という)。
プロウィルスを完全に除去するのは現代医学でもまだ難しいのが現状で、そのためにも、帯状疱疹には免疫力を落とさないよう注意するのが一番の対策なのです。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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