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#100:骨折が治っていく仕組み
私たちが事故や怪我で骨折した際には、数週間から数ヶ月の間、ギプスなどで固定していればやがて骨は元のようにくっついて治っていきますね。
骨折が治っていく・・・一見すると骨どうしが伸びて治っていくようなかんじがしますが、本当はどういうメカニズムなのでしょうか。
まず、それを知るには、骨の構造がどうなっているかを知っておく必要があります。
テレビなどの影響なのか、骨は外も中も全部があの硬い骨がつまっているというイメージがありますが、実は骨の中身は、さまざまな繊維質や血管などで満たされている組織なのです。
なので、骨折をすると、骨の中にある血管も破れて当然出血をします。すると、その血は骨折した骨と骨の隙間を埋めて止血され固まっていきます。一方、この血のかたまりには毛細血管がたくさん含まれていて、その中の細胞がだんだん増殖していって、『肉芽(にくが)』という状態になります。やがて、この肉芽がさらに発達して、最終的には新しい骨組織が形成されていく・・・という訳なのです。
よく、「血となり、肉となる・・・」などともいいますが、血が骨になる骨折治癒の仕組みというのは、全くもって生命の不思議としかいいようがありません。
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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