#66:股関節の痛みには
股関節の痛みは、もともと高齢による筋肉の衰えによって起こる場合が多かったのですが、最近は、『歩く』という行為が少なくなった中年や若年層にもみられるようになってきました。
股関節は、いろいろな方向に動かせる関節で、体の大部分の重さを支えなければなりません。そのため、『腸腰筋・大殿筋・中殿筋』などの大きな筋肉がその周囲を取り囲み保護しています。しかし先に述べたようにあまり歩いたりすることが少なくなった現代人のこれらの筋肉は、高齢でなくても極度に筋力が衰えていたり、またそれぞれの筋力の差があり過ぎてアンバランスになってしまっていて、そのせいで痛みが発生したりします。
日頃、股関節の違和感がある人は、ストレッチが悪化の予防になります。
方法としては、まず床に座り、股を開いて膝を曲げます。そのときに両足裏をぴったり合わせます。次に、足先を両手で包み上半身ゆっくり20~30秒かけて倒していきます。これを1日に3~5回行います。慣れてくると、両膝がぴったりくっつき、股関節もやわらかくなってきます。この方法は、腰痛予防にも効果があるので、ぜひやってみましょう。
ツボ療法では、太モモ横にある大腿骨の先端の少し後ろにある、『環跳(かんちょう)』を丸い棒の先などで気持ち良い程度の強さで刺激してみましょう。
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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