見出し画像

#16:コレステロール

前回、高血圧の原因の一つとして、コレステロールの存在を挙げましたが、コレステロールとは、一体どんなものなのでしょうか?

コレステロール・・・これは脂肪の一つで、正式には『ステロイド核を持つ脂肪』のことをいいます。とり過ぎると、動脈硬化を引き起こして血液循環が悪くなり(高脂血症という)、心筋梗塞や脳梗塞の原因となるといわれることから、コレステロールと名がつくものはすべて悪者というイメージが固執してしまいました。そのため、コレステロールを多く含むといわれているエビや貝類までも、本当は好物なのに敬遠してしまう人がいますが、これは大きな間違いなのです。

確かに動物性コレステロールはとり過ぎると、先に述べたような症状が出る可能性がありますが、コレステロール自体は体の細胞膜を作ったり、副腎皮質ホルモンの材料になったりという体には絶対不可欠な存在で、普段の食生活にさえ注意すれば問題はないのです。また、エビや貝類は確かにコレステロールを持ってはいますが、動物性コレステロールとは全く別の種類のもので、有害どころか、逆に体の中の余分なコレステロールを取り除いてくれる働きを持っているのです。しかも、エビや貝類には他にも良質なタンパク質も多く含んでいますから、血管を丈夫にして、脳細胞の働きさえ活発にしてくれるのでいうことありません。

確かにコレステロールのとり過ぎが、脳梗塞や心筋梗塞の誘因の一つにはなりますが、これらは他のさまざまな要因が組み合わさっても起こります。正しい食生活を常に心がけるようにしましょう。

中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?