#76:リウマチ
慢性関節リウマチは、特に関節が強い痛みに侵される炎症性の疾患で、難病で原因が不明であり(免疫異常の関与が大きいと考えられる)、初期症状では関節の痛み、腫れ、起床時の朝のこわばり(関節が痛んで、こわばってしまい動かしにくくなる)が特徴的で、年数がたつにつれ、関節の骨が癒着したり変形したりして動かせなくなってきます。
東洋医学では、慢性関節リウマチなどの関節の痛みは、『痺の病(風・寒・湿の三つの邪が合併して体に影響を及ぼすといわれている病のこと)』に分類され、鍼灸治療などでさまざまな療法が今日までに模索されてきました。難病ゆえに、完治とまではなかなかいきませんが、副作用もなく、かなりの割合で症状が寛解されることが証明されています。
リウマチに有効なツボ
1)『脾兪(ひゆ)』・・・背骨の第11-12胸椎棘突起(背骨の出っ張り)間の高さで、そこから左右外側に指約2本分外側。
2)『腎兪(じんゆ)』・・・背骨の第2-3腰椎棘突起間の高さで、そこから左右外側に指約2本分外側・・・ちょうどウエストラインの部分にあたる。
どちらも、体の自然治癒力を高めてくれます。気持ちの良い程度の力で5秒間押して離すを10~20回行います。
1)の脾兪などは正確にツボをとるのが難しいので、両方の肩甲骨の下を結んだ線(ここが第7-8胸椎間あたり)よりちょっと下の辺りを一つのツボというよりもゾーンとしてとらえ、その周辺を自分では押しにくいので、誰かに押してもらうようにしましょう。
またその他に、手首と足首周りのツボ押しも血行をよくする働きがあるので、自分でその辺り一帯を強めに指圧するのもいいでしょう。
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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