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#439:人間は未だ直立二足歩行に対応できないでいるって!?

地球上の動物で、常に直立二足歩行ができるのは人間だけだというのを述べました。今からだいたい5、600万年位前に人間は直立して二足歩行を始めたといわれていて、もうそれが当たり前のような生活をしているのですが、実は、この年月を経った今でも、我々人間は構造的には直立二足歩行には完全には適応できないでいる・・・といわれています。

例えば、肩や腰の部分。重い頭を乗っけて、さらに重い腕をぶら下げることで慢性的な肩の疲労が生じ、多くの人が肩こりに悩まされています。そして、この頭や肩の重さを含む上半身の体重を支えるのが、背骨の下の部分の腰椎や骨盤で、この部分に慢性の疲労を抱えている結果として腰痛になりやすいという宿命を背負っています。(平成28年厚生労働省が発表した国民が訴える不快な症状の男性の1位は腰痛、2位が肩こり、女性は1位が肩こり、2位は腰痛なのだそうです)
他にも、直立によって垂れ下がってしまった内臓所々。症状でいうと痔や子宮脱、難産、鼠径ヘルニアなどを起こしやすく、さらには上半身同様に、足にも荷重がかかるために、坐骨神経痛、膝関節炎、下肢静脈瘤、下肢のムクミ等・・・どれも他の動物にはあまりみられない弱点を抱えてしまいました。
ただ、ご存知のように、直立二足歩行のおかげで、我々人間は脳が飛躍的に発達し、手先も器用になって現代の文化の発展を遂げて来たともいわれているし・・・代償が大きかった小さかったかは大いに悩むところですね。
  
中野坂上治療院
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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