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#316:十二指腸の『十二指』って

体の器官に、胃と腸をつないでいる消化器官に『十二指腸』というのがあるのですが、胃から流れて来た食べ物を胆汁と膵液で分解する働きがあります。
(強酸の胃液にまみれた食物は、この十二指腸で胆汁と膵液の酵素によって薄められた後、その先の空腸に送られ、さらに消化・吸収を行われやすくします。)

ところで、この『十二指』という一見変わった名前の由来は、江戸時代の蘭学者、杉田玄白が、あの有名な『解体新書』で、「その長さ、指の横幅十二本分」と紹介したからというのは有名な話し。
ただ、実際の十二指腸の長さは、約30センチもあり、普通の人の指の幅12本分ではちょっと短めかな~と。 では何故に『十二指』になったのか。 ココで一つ面白い話しが・・・。 医学の原書を翻訳していた杉田玄白らは、『12インチの腸』とあったところの『インチ』という外国の長さの単位の意味がどうしてもわからなくて、当時、長さを表すのによく行っていた『指の幅』を当てはめてしまった・・という説があります。
(鍼灸のツボのとり方は現代でも、「ココから指何本分」という言い方をよくします。)

確かに1インチは約2.54センチ、12インチは約30センチという訳ですが、まあ、日本人よりも大柄な外国人の方が指も太いだろうし(笑)・・
本当かどうかは不明ですが、あくまでも雑学の一つとして今回紹介しました。
ご参考までに・・・

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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