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ベランダで手の届く範囲の小さなSDGsを楽しみたいの。叶えます、リフォレスター。

リフォレスターはコンポストじゃないのよ。
あえて言うならキエーロの特化型.....でもないなぁ。

正確に書くと長くなるのでこれからは
「ベランダ特化型」と言うことにします。
さて、よく、というか、
だいたい、というか、
ほぼ全員が、というか、
全員ですね。
リフォレスターの話をすると
「それはコンポストじゃないの?」って言われます。

そして、「コンポストじゃないんです。」って答えると
「だから何?」派と、「じゃ何?」派に分かれます。
で、「じゃ何?」派に「キエーロに近いんですけどね」と答えると、
ほぼ全員が「は?」ってなります。
キエーロも知名度はないみたいですね。

さらに「微生物を使うんですよ」と話すと
十中八九「怪しい新興宗教の人」フラグを立てられます。
これってなんでしょう?

まぁね、こうやって微生物を使っている私が言うのもなんですが、
ちょっと前までは、私もそう思っていましたよ。

今晩はベランダの野菜で

「微生物」は新興宗教で、「コンポスト」は普通という思い込みの壁

リフォレスターを考えつく前。
私も「微生物を使うと言う人」は変な宗教にはまっている人だと
信じて疑っていませんでした。そりゃもうしっかり。
なんなら「コンポスト至上主義」という人も意識高い系か
そっち系の人だと思っていました。

まったく、失礼な話です。(←お前が言うな)

改めてベランダでコンポストを導入しようと考えていた私は
試行錯誤する過程で
「微生物を使うこと」に対する思い込みと矛盾に気がついてしまうのです。

それは、「コンポストも微生物使ってるやないかい」ってこと。
極端に言えば、
容器に入った微生物は良くて、土にいる微生物はまやかしみたいな
あやふやな思い込みが蔓延しているという事実です。

ここのところを書いちゃうと闇に触れるので、
今日のところは置いといて。

現在の農業では微生物の研究が盛んで、
微生物を畑に増やそうという取り組みも行われていますが
多くの人の日常生活の中で土質に関心を持っている人は多くはなく、
関心がないので
あえて一度脳裏に刷り込まれた「常識」を上書きすることはしません。

土に限ったことではないけれど、
ちゃんと向き合ってみないと本当のところはわからないものなのでしょう。

では、コンポストの本当のところを
どれくらいの人が理解しているのかと言えば
これもまた結構あやふやだったりします。

なので、結局「土の再生」の話に興味を持ってもらうっていうのは
めちゃくちゃハードルが高い。

ということを身にしみているわけです。

ボンゴレ春野菜添え作りました

コンポストとキエーロとリフォレスターの違いはなにか

ます、コンポストもキエーロもリフォレスターも
「生ゴミ」を使って堆肥をつくる「方法と方式」のことなんですが、
リフォレスター以外は定義が曖昧なんです。

逆に、リフォレスターは使い場所を限定しているため、
容器、入れるもの、入れてはいけないもの、管理方法を
わりとかっちり定義しています。

コンポスト:

 ・基本的に生ゴミをコンポスト菌
  (なんの菌かはよくわからない)で堆肥にする。
 ・熱処理して堆肥にする。
 ・植物残渣を積み上げて堆肥化する
 ・生ゴミを土に埋めて堆肥化する(これは正しくはコンポストではない)
 TOPに合わせて入れられないものもあるが、動物性タンパク質も可
 おおむね生ゴミを堆肥化する方法として知られており、
 基本的に土は使ったり混ぜたりしない。

キエーロ:

 今一つわからないけども、ドイツ周辺のヨーロッパ圏で、
 木箱に黒土を入れ、その中に生ゴミを混ぜ込んで、
 自然の中の微生物の力で、時間をかけて土に分解させる方法らしく、
 木材などを使って何層もの畝作りをした上に作物を植えるタイプもある。
 ヨーロッパ圏では堆肥ではなく、豊かな土作りのうち、
 自然に近い方法ということで認知されているらしい。
 そのためキエーロとしての寿命が何年〜何十年と長いのが特徴的。 

 一方、日本でのキエーロに関しては
 腐葉土を作る方法の一つであったり、
 ミミズや虫などによる腐葉土づくりと似ているような、いないような
 よくわからない立ち位置のもので、
 完成を完熟腐葉土の状態としている場合は
 半年、ないし1年間という時間を要する。
 ヨーロッパ圏との違いは
 すべてを自然に返すことを目的としているものと、
 堆肥を含んだ土として畑にすき込むことを目的としているという
 考えや解釈の違いなのではないかと思う。

リフォレスター:

 あくまで集合住宅で近所迷惑にならずに土いじりや
 日々の生活から出る野菜のくずの有効利用を
 楽しみながら行えることを目的とした土のリサイクル方式。

 農業用微生物資材と、鶏糞ペレットを土に混ぜ込み
 この土の中に植物片と卵の殻を入れて
 腐葉土の下の土を再現することを目的にしたもの。
 腐葉土の下の土とは、健康なぬか床と同じく、
 微生物がたっぷり入った、
 植物が吸収しやすい栄養分が多く含まれる土のこと。
 
 ベランダの環境を保つために、虫や臭いの発生源である 
 卵の殻以外の動物性タンパク質は入れない。
 育てた野菜の根以外の茎や葉は入れない。
 果物カスは推奨しないなどの制約を設けている。
 また、微生物が呼吸するため、屋内での使用は絶対不可としている。
 その割に管理はラク。

 全ては集合住宅で近所迷惑にならないように土作りや
 植物栽培を楽しめるようにするため、
 使用する材料を絞っているのがリフォレスターです。

結局リフォレスターは…

こうして見ると、土に植物を混ぜ混むという部分で
共通項があるという意味でリフォレスターはキエーロに近いのですが、
使う微生物は「農業用微生物資材」と、
ある程度消毒や脱臭処理を施された鶏糞の中に、
それでも死滅せずに生き残っている糞系の微生物という
人が加工したものだし、鶏糞に至ってはその時点で肥料でもあるので、
コンポストやキエーロから見たら邪道のなかの大邪道なんですよね。

ただ、コンポストやキエーロが
野菜や植物を育てることを目的としているのに対し、
リフォレスターは集合住宅に住んでいる人がほんの少し
楽しんで行える土いじりとSDGs活動を目的とした、
人の楽しみのためのものなので、
やっぱり、コンポストでも、キエーロでもなかったりします。
いっそ、「次世代都市型コンポスト」とか言っちゃいましょうかね。

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