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リフォレスター1号器での「ややマッド」な微生物分解実験の話。その3

特化させるため「入れちゃいけない」を探る

リフォレスター2号器ではリフォレストした土の実力を観察するため
春から冬まで野菜を栽培しました。
リフォレスター1号器では微生物の分解の実力を探るためと
分解時に避けることができない腐敗臭と虫の発生の限界値を探る実験を
年間を通して行います。

最初の実験は前回の記事に書いた通りですが
微生物の活動が活発になる春、
わかっちゃいるけれど「腐敗臭と虫」を呼ぶ実験に挑みます。

私の考察では、肉や魚の動物性タンパク質を入れなければ
リフォレスターでは腐敗臭も黒いアイツやコバエも
限りなく発生しないはずです。

とはいえ、いきなり腐敗臭を発生させるリスクを
発動したくはないので、
手始めに出汁を取り終わった煮干しを入れてみました。
大きさは全長6センチくらいの小ぶりのもので、
数は10本程度。

これを再生土の中に埋め込みました。

黒アイツが来る

予想はしていましたが、
煮干しを投入した翌日。
リフォレスターの蓋を開けるとわずかに腐臭が混じった
匂いがしています。
量も少なめなので、「くっさい!」というほどではないものの
間違いなく「腐臭」が認識できるくらいは臭い。

この臭いがすれば、もれなく小蝿が寄ってきて
土の上を偵察し始めます。

こんな少しの動物性タンパク質でもこの有様。
やはり、リフォレスターでは動物性タンパク質は
入れちゃいけないことが証明されました。

気づくとパトロール中で
寄ってきていた猫が箱の下を見つめて固まっています。
視線の先を追ってみると、そこには黒いアイツが!
一瞬怯んで体ごと飛び退きましたが、
猫は黒いアイツを眺めるばかり。

うちの猫は動く虫にはちょっかいを出しますが、
動かない虫は眺めるだけで手出しをせず
一定時間動かないと興味をなくすという
猫らしくない特性があるのです。
動かなくても虫はおもちゃにするものだと思っていたけれど
そうではないらしい。
黒いアイツをおもちゃにされても困るんだけど..。

逆に動いてさえくれれば確実に仕留めてくれる
アサシン猫隊長なのですが、
眺めっぱなしということは、すでに仕留め終わったということなのかしら。

死んでいるのであれば捨てれば良いだけなので、
もう一度黒いアイツの様子を確認します。

リフォレスターの箱の下にいる黒いアイツは
触覚が動いているので生きてはいるようですが、
何かちょっとおかしい。
なんというか、うつ伏せでベランダの床にべたっと落ちている
といったひどく弱った体勢に見えます。

猫隊長が仕留めたのであれば、
羽に牙の後が残っているはずですが、
羽は無傷で嫌な黒光は健在です。
確認のために棒で突いてみますが、
足をゆっくりもがく程度で全く元気がありません。

その弱り方が今まで見たことがない感じで、
以前似た弱り方をした虫を見たことがあったので
おそるおそる、ちょっただけ容体を観察する事にしました。

哀れな飼いカブトムシの最後に似ている

弱っている黒いアイツの姿は
カブトムシがダニで弱った時の姿によく似ています。
殺虫剤や凍結剤で仕留めた時の弱り方ではなく、
見た目が酸欠っぽい感じに見えるのです。
この感じは謎です。

とはいえ、あまり長く観察するのも気持ち悪いので、
道路に人がいないことを確認のうえ、
黒いアイツをベランダの外へ放り出します。

一見非常識に見えるかもしれませんが、
我が家に面した道路は日常的にそれほど車も歩行者も通りません。

それに周囲には野鳥が多くいて、
特にカラスや鳩はちょくちょくこちらを見ているので
黒いアイツなど、数分で持ち去られてしまいます。

いえ、本当はダメですよね。
でも、捨てるためとはいえ、黒いアイツを家に入れるなんて!
その選択は…….気持ち悪くて…….できない.....。

いずれにしても
黒いアイツは煮干しの臭いに誘われて寄ってきたものの、
何かの理由で弱った?

もう一つ、コバエに関しても、
土の表面に寄りはするものの、土の表面におりて来ません。

これはどういうことだろう。

理由はよくわからないけれど、
虫はリフォレスターに好んで寄りつかないことは確かなようです。

性懲りも無く

少量の煮干しでも動物性タンパク質の投入はやっぱり
ベランダの平和を脅かす事になる事はわかりましたが、
今度は別の動物性タンパク質を試してみたくなります。

それが、乾燥した動物性タンパク質の塊。
人はそれを猫の餌と呼ぶ。

実は我が愛しの猫隊長もツンデレ猫姫も猫の餌には好みがあって
高級健康志向の固形猫餌も
お買い得汎用猫餌も好きではなく、
価格帯も平均的なものが好きなのです。
それでもたまに面白そうな固形餌があると買ってきてあげると
食べてくれる時もありますが、
見向きもしないでもちろん食べもしないものもあって
それらのお口に合わなかった猫餌が捨てられずに取ってあったのです。

これなら腐臭も虫もハードルを下げつつ、
土の再生材料の一つとして使えるかもしれない。
そう思って、猫の食べ残し餌を200gくらい投入します。


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