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リフォレスターを始めたかこそわかる、西東京の農家さんの凄さについて語りたい。(1)

投稿がまる1週間止まってしまいました。
今週は風邪とは言わないまでもなんだか体調が今ひとつで
仕事でも普段やらないような小さなミスを連発。
暗黒の1週間を過ごしておりました。

そういう時ってありますよね。
原因不明だけど、なんかいつもとズレちゃってる。
どうやってもタイミングが合わない。
そんな時は何もしないで心が整うのを待つしかないんだと思うんです。

そんな感じのまま、土曜日。
所用で朝から三鷹駅まで出かけ、
そこから歩いて井の頭の方へ移動して、
バスに乗って月1〜2回のペースで行っている
花とみどりの広場へ行こうと思っていたんです。
三鷹からはバスが出ていないのが不便だけれど玉川上水のあじさいを
眺めながら吉祥に方面へ移動するのも楽しいかもと思ったんです。

用を済ませ、久しぶりの三鷹駅だし、
そういえばすだれを新調しないといけなかったと思い出し
南口のダイソーへと足を向けました。

お目当てのすだれを購入し、
ついでにJAむさしのショップをのぞいて行こうと思ったんです。

不調を改善するスイッチというのはどこに落ちているかわからない。

そこで、この季節にあるまじきものを見つけてしまいます。

それがこの大根!

60cm超えの大根とごぼう

根の全長61cm、胴回り31cmの巨大大根!
しかも私が好きな大蔵大根とか、練馬大根とか、高倉大根なんかの
たくあん系大根!
しかも葉付き!
ごぼうも太い上にみずみずしい上物!
これはどんなにデカくて重くても、
この後公共交通で悪目立ちしたとしても、
花野と緑の広場には行けなくなってしまうとしても
2つでワンコインでおつりが来る値段なら買わない選択肢はない!

生産者の名前はわからないけれど、
この店に卸している農家さんで、
恐ろしく土づくりが上手い人がいるのは確かで、
青首の巨大大根、キャベツ、モロッコとどじょうインゲン、サニーレタス、水菜、ラディッシュを、大きく、みずみずしく育てる
達人クラスの方だと思います。

また、同じ農家さんかはわからないけれど、
トマトも生食もいいけど、食材使いしたら化けるようなトマトを
作っている方もいます。
トマトは、この前飛び抜けてやばいのに出会ってしまっているので
今回は買いませんでしたけど、
この界隈では今の所ピカイチには変わりなし。

それよりすごかったのが、きゅうり!
つい、写真を撮る前に食べたり漬けたりしてしまったので
記録に残せなかったけど、
以前産直で見かけ、確かに激うまだった”きゅうりの先生”のきゅうりが
あったんです。
実際はきゅうりの先生のきゅうりではないかもしれないけど、
先生が作られている”健康で生命力あふれるきゅうり”と言いますか、
そんなきゅうりです。

健康なきゅうりの見た目?


形:まっすぐで、ちょっと長めの印象
姿:イボの凹凸がなだらかではっきりしていて気持ち胴がくびれている
色:緑の濃さを薄い順から1.2.3.とした時、ヘタ:胴:先端=3:1:2
花が鮮度の良いドライフラワーの状態でくっついている。
前日に咲き終わったかと思うくらい黄色が鮮やかでピントしている。
胴がパツパツしていないという感じでしょうか。

いや、何にしても旨い!2本その日のうちに浅漬けにしてぺろり。
我慢して今朝からの頃1本😋。
まさに、今これを書きながら気がついたら食べ切ってしまって
写真撮り忘れたことを後悔しているところです。
ま、でも大丈夫。
また来週にでも買いに出かけるさ!
その時は浅漬けレシピも書きますね。

東京の農家さんの凄さについて

私の野菜好きの原点は、幼少期に始まります。
保育園から小学校中学年までの5年間を
京都の山裾で過ごし、その頃はまだ、
全国各地によそ者をいとう傾向が残っていて、
そんな中でも閉鎖的な京都では友達もできないことくらい当たり前で
幼いながら私もそれが当たり前だと思っていたので
一人で山で遊ぶことくらいただの日常だったのですが、
その山際に一人で畑をやっている”へんくつ爺さん”という方がいて
喋りもしないけど、邪魔にもされないから、
なんとなく仕事を手伝ったり、
山野草の食べ方を教えてもらったりして過ごしていたんです。

そういう幼い頃の経験というのはいつまでも自分の中にあって
それが、
時代劇が好きだから、
江戸野菜でご飯作って本当の江戸の味を再現しようだとか、
元旦那が持っていた全国の食文化を記録した
”日本の食生活全集”を全巻読破して、伝統食をアレンジした料理作ったり、
縄文時代のどんぐりを粒のまま約半年間保存しながらアクを抜く方法を
ひもといたり、
1秒で食べられる花切り干し作りなんかをしてきたんです。
その延長で、伝統や野菜や、海外の野菜、新品種を知って食べたいという
探究心から直売所巡りなんかもしています。

その中で、ここ数年、東京の野菜の品質向上の目覚ましさを
感じることが多くなってきました。

その中でも特に私が注目しているのが
江戸川区、世田谷区、練馬区、武蔵野市、調布市、三鷹市、八王子市の農家さんたちです。
江戸の伝統野菜の栽培にも熱心で、菜もの、漬け大根、なす、ウリに関しては機会があれば必ず1回は買いにゆくようにしています。
江戸川区の小松菜農家さんの土づくりはリフォレスターでも参考にしていて、リフォレスターでたまごの殻を入れる判断のきっかけは、
この農家さんが畑に入れられている牡蠣殻による小松菜への効果を知ったからです。

もともと、産直めぐりの際、農家さんと話ができる場合はなるべくお話しさせていただいていたのですが、そのなかで、世田谷区と三鷹市と武蔵野市には”先生”と呼ばれる人がおられて、それぞれ野菜塾を主催されているという噂は聞いていました。

たまたま寄った産直が”先生の野菜”に当たることもありましたが、
そういう場所の野菜は一瞬で売り切れるので、滅多に食べることはできないんです。

私にとっては”その代わり”になっちゃうんですが、
農家さんの土を眺めるのが習慣になってしまっています。

農家さんの土の良し悪しは見た目で判断できる部分もある

「見た目の土の品質なんてわかるかい?」
と思われるでしょうが、ある程度ならわからないでもない。
わかる方法を見つけたというか、わかれば楽しいので、
紐解くツテを見つけたという感じにはなります。
来年、土壌医の資格を取得したいと思うようになってからは
より、見た目の観察に力を入れています。

複合的に見るので、
どれか一つで判断することは難しいとをご承知おきください。

・土地の沈み込み
 根拠の詳しい解説については長くなるので割愛しますが、
 広い農地全体を見渡した時、
 畑の中央に向かってわずかに沈み込んでいる土地の土は
 主に都市部の農地で、
 土を殺菌し、化成肥料で管理する近代農業系の農地にみられがち。
 
 対してなんらかの有機系の施策を施している畑は土の高さが
 ほぼ水平になっているように思う。

・土の色
 近代農業系の畑では、種や苗を植える頃の土色は黒色なのに対し
 時間が経過するごとに土色が赤褐色に変化しがち。
 また、マルチが張ってあっても乾燥しがちで、砂埃が立ちやすい。
 
 対して有機系の施策がされている土は通年黒色を保ち、
 乾燥による砂埃が立ちづらい。

・雑草の種類と生育
 近代農業系の畑では、
 稲科の雑草とスベリヒユの発生と巨大化が多く見られる。
 また、畑の奥の方でも土の表面にゼニゴケや藻のようなものが
 見られる。

 対して有機系の施策がされている土では、
 おかひじきに似たつめくさ、オドリコ草、ノジシャ、ハコベ、
 たねつけばな、オオバコが生えやすく、スベリヒユも巨大化しない。
 稲科も生えはするけれど、ほぼ見られないので、生えても抜きやすいため
 畑で見かけることが少ないのだと思います。

こういった条件を比較しながら産直で購入した野菜を食べると、
やはり香りや味に違いが出ることがわかります。


 








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