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リフォレスターとリプリサス

最初は手のひらサイズで半分枯れてた

リフォレスターで再生した土のことを
「リフォレストした土」と呼んでいるのですが、
そう呼ばせてくださいっ!

さて、リフォレストした土で野菜が栽培できたり、
極端な気温の上昇や短時間での強乾燥以外では
今のところ植物が枯れないことは書いてきましたが、
リフォレストした土で劇的に元気になのが多肉植物だったりします。

しかも、病気にもかかりにくくなったりして。
今日はそのうちの一つ。リプリサスの話。

巨大なリプリサス

リプリサスは、コロナの年の夏、
近所の園芸店の片隅で手のひらサイズで
半分枯れっぽかった状態で購入しました。
リフォレスターはその年の冬からでしたので
植え替えには培養土を使っていたんです。

1年目の秋

一時的には良い調子で育っていたのですが、
ある日急激に弱りだし、
気がついたときは根本や枝分かれしたところに
白いカビのようなものが付いていて、
それが病気だと気づいたときには
枯れてしまう寸前でした。
仕方なく、まだ病気になっていない枝を切りはなし、
別の土に植え替えてなんとか復活したのです。

けれども、白カビの病気はぶり返し、
翌年の梅雨時にまたもや絶滅の危機に瀕してしまいます。

しかし、この年の梅雨時はいつもと違い、
リフォレスター実験半年で、これまでにない土を手に入れていました!
と、いっても、そのときはまだ土の真価はわかっていないのですが。

ともかく、トマトが枯れずに育っている土があったので、
今度はこのリフォレストした土に植え替えました。

以前は植え替え時にオルトランを入れていたのですが、
リフォレストした土には微生物がたくさん入っている(はず)だったので、
微生物のためにオルトランは入れませんでした。

私は知りませんでした。
リプリサスの本来の姿を。

植え替えて1週間ほどたった頃、
空に向かって垂直に伸びる1本の緑の竹ひごみたいな棒が
根本近くから立ち上がってきました。
その棒はぐんぐん伸びて30cm位になると先端から5〜6本の小さな枝が
これまた放射状に伸び、
その葉か枝かわからない5〜6本が成長する重みでどんどんたれ下がり、
5〜6本の先にも各5〜6本の枝か葉が伸びてきて、
気づけば線香花火のようなものが垂れ下がる、
線で構成されたよくわからない植物になりました。

「イメージと違う。」

私が別の花屋さんで見たリプリサスは
丸くてちんまりした低木みたいに成長したやつだったのに。
この狭いベランダでものすごく幅と高さを取るこれは何やねん。

リプリサスと行っても色々種類はあるらしく、
我が家のこれは、プリスマチカかカスッサっぽいけれど、
実際のところ、よくわかりません。
でも、まさかここまで大きく成長するとは思わなかったし、
これだけ成長しても病気が出ないっていうのは嬉しい。
けれど、この大きさは想定外。

切り戻すか?

でもせっかくここまで大きく育ったのだから、
もうしばらく様子を見るか。
なんて考えているうちに季節は冬に。

ある日仕事から家に返ってくると、
お部屋の中に、やけにフローラルな香りが漂っています。
我が家は猫が嫌がるのでフレグランス系は置いてないのに
「もしや空き巣でも入ったか!」
「フローラルな空き巣なんている?」
「キャッツアイとか?猫ならいるけどさぁ。」

くんくんと香りをたどってゆくと、
なんと、リプリサスにちんまい花が咲いている!

リプリサスの花

細い枝の横に枝の太さくらいのサボテン風の白い花が
ぴょこんと付いているといった感じで、
線香花火の葉先のあちこちに花開いています。

1年前の瀕死の状態からは考えられないこの成長。
それにこの可憐で、いい香りの花よ!
大きすぎるのは置いといて、よくぞここまで育ったものよと
当時は目をうるませたものでした...が。

今の鉢に植え替えてすぐの頃

花が終わり、2度目の植え替えもリフォレストした土を使い、今度は横に広がらないように枝を下向きにして植えたのですが、それが良かったらしく、みるみるうちに急成長。トマトや豆と同じく、微生物の効果なのか、全く病気が戻ってくることもなく、更に一段下に成長し流石に縦長すぎるので、一度は切り戻してみたものの、今日も元気で、数日前からまた緑の竹ひごを伸ばし始めています。

切り戻した枝は、別の2つの鉢に植えていて、
こちらも絶賛成長中。

よほど土や微生物との相性が良いのだと思います。
今年は植え替えないけど、土はちゃんと足すからね。
そんなリプリサスのお話。

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