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カラフル野菜を求めて築地へ行ったらとんでもないものが作れてしまった件。

コロナ禍で大量の大根が出荷される前に処分されることが気になって、
少しでも大根の消費を増やしたいと思い、
食べ方を思案して切り干し大根を作ろうとして思い通りのものができず、
大根を乾燥させることに熱中し極薄切干し大根を作ることに成功。
直後に紫大根と紅系大根、黄色人参に出会い、
これも極薄切干しにしたところそれが楽しくて、
もっと他の色の野菜がないかと考えて、
コロナ禍にあっても、そんな変わった野菜を買える場所があるとしたら
そこはもう、東京の台所「築地に行くしかない!」。

カラフル野菜

東京の新しい台所は豊洲に移っているけれど、
私の住んでいる街からは築地であっても1時間以上かかる。
その先にある豊洲はまでは2時間近くなってしまう。
手術から1年、コロナ1年目の年末では、わずか30分でも
体力を大きく削る。
と、いうわけで当時の私には築地1択でした。

コロナ禍にあって、閑散としていても「築地は築地」。
ここでしか手に入らないような食材がわんさか。
ウツボの切り身、調理前の茎わかめ、質の良いじゃこ、塩梅のよい塩ジャケ
目移りが止まりません。
これらの誘惑はひとつも振り切れなかったけれど、
目的は変わった色の野菜。

海鮮、肉、加工品は種類豊富でも、当時の築地の生鮮野菜取扱店には
色の変わった根菜はほとんど取り扱いがなく、
1件だけで緑の大根を買うことができました。
その後も数々の誘惑をかわし、かわせずしながら
築地の端から順に青果店を1件づつ巡っても
思ったような根菜は見つかりません。

けれど、やはり、築地は築地。
料理人(ではないけど)の期待を裏切ることはないのです。

波よけ神社を正面に見て、一本手前の路地を左に曲がり、
晴海通りに向かう真ん中あたり。
案内図にも載っていない小さな青果店「神菜」。
主に三浦半島の野菜を扱っているというこの店は、
まさに期待通りの宝の山!あまりの感動に
体の状態を忘れてつい買いすぎてしまいました。
いや、買いすぎにも程がありすぎですね。

極薄ピーラーで削る

買ったは良いけれど、
一度の干せる量は決まっているので、
とにかく干せるだけどんどん干さないと!

竹串に刺してゆく


kakakakaka

干す

カラフルな野菜の短冊が風に揺られるその様は、
美しく壮観であの地獄のような重さを運んだ帰り道、
その苦労が報われた瞬間でもありました。

そして干し上がり。

からふる切干し野菜

なんと美しい!
紅大根、緑大根、紫大根、三浦大根、紅芯大根と
黒人参、黄色人参色薄めと、色濃いめ。

細かく切って瓶詰め

いつも通り、細かく切って単色で瓶詰めと、
色を合わせて瓶詰めにしたら食べるのがもったいないくらいの
可憐さになりました。

色を混ぜる

吊るし干しの切干しが可愛いのはわかったけれど、
これでは干す場所に限界があります。
ここでもう一つ、干し方の方法を閃きます。

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