『スパークする思考』を読んで

早稲田大学教授でボストンコンサルティングのアドバイザーとしても活躍している、内田和成氏の2000年代の著書。

【個人的な気づき】
・情報を細かく整理し、丁寧にファイリングし、それで満足してしまうのでは意味がない
→時間をかけたわりに、その情報の核心の部分を覚えてない、なんてことが多々ある。
情報そのものに価値があるんじゃなくて、情報を咀嚼し思考することに価値があるんだよね。

・普段から自分の興味・関心に注意をはらい、
少しひっかかりのあった情報には頭の中でレ点をつけると良い
覚えていられない情報はたいした情報じゃないと考えること
→記事とか新聞を読んでても、興味のない分野って驚くほど記憶に残らない。この情報を掴んでおかなきゃって義務的に目を通すよりも、自然と目に止まる情報こそ、今の自分にとって価値があるんだな。
必ず覚えられなくても良い、と思えると気が楽になるしオススメ。

・情報の質は、アナログ>>>デジタル
一次情報から思考するほうが、webサイトやGoogleの検索よりもその人ならではのアイデアを生みやすい
→誰もがアクセスできる情報だけで顧客を唸らせるのは難しい。本当に欲しいのは生の情報(競合がどうしてるか等)なんだよね。


【学びを面白おかしく覚える】
・キャプテンの唇(データゼネラル創業者)
航海士が自分の後継者を育てたければ、
その者に苦境を任せてみて、どんなに自分の知る答えを持っていても唇をぎゅっと噛み口出ししないこと 

・牛のしっぽ(オフト監督)
優れたリーダーは未経験の仕事でも先を見通す
それは経験に裏打ちされた科学である
牛の行列を前から見て、次第に背後にある見えないしっぽの形を予測できるようになること

・峠のブタ(著作:パラダイムの魔力)
自慢の愛車で峠を登っていると、上から慌てて降りてくる車が。そこには女性がのっており、豚!と叫んでいってしまう 思わずブス!と返してせいせいした気持ちで登っていくと、愛車が豚にぶつかる
思い込みがいかに危険かを知ること

話の引き出しが増えると、なんだか得した気分になる。読書はいいね。

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