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Is Coachella Truly Sustainable?

こんにちは!Ref 5期の Emilyです ;)

今回はアメリカで毎年開催されているミュージックフェスティバル「コーチェラ」のサステナビリティについてご紹介したいと思います。是非最後までお楽しみください✨

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コーチェラは1999年から開催されていて、アメリカのカリフォルニア州インディオにあるエンパイア・ポロ・クラブという場所で行われている大規模な屋外イベントです🎶

主に若者世代の間で音楽と文化の祭典として世界中から注目を集めています。
コーチェラは単なる音楽フェスティバルにとどまらず、カルチャーシーンの一大イベントとしても知られています。フェスティバルの間、キャンプや車での宿泊も可能で、参加者は日中のライブを楽しみながら夜は星空の下で交流することができます🌟


コーチェラは2週にわたり計6日間で、トップアーティストのライブパフォーマンスが行われ、今年のヘッドライナーはドージャ・キャット、タイラー・ザ・クリエイター、ラナ・デル・レイが務めました。海外のアーティストだけではなく今年はYOASOBI、LE SSERAFIM、初音ミク、新しい学校のリーダーズなどのアジアで活躍されている方々も参加しました。

それに加え、コロナ明けという理由もあり、2024年の来場人数は 300,000人以上だと言われています!

さてサステナビリティ面についてですが、残念ながらコーチェラは排出量についてなどの情報を公式に公開していません。
ですが、おおよその専門家の計算によると2021年のフェスティバルの廃棄物排出量は約1,600トンだったといわれています!!リサイクルされているのはわずか20%という結果でした。

それ以降、フェスティバルの廃棄物排出量が減ったといわれていますが、事実は明らかにされていません。この排出量影響の一番の影響はほとんどの音楽フェスティバルと同様、移動に起因します🚗砂漠にあるフェスティバルの来場者は車で移動でしなければならないため、コーチェラは車移動を軽減する取り組みを重視しています。

そこでコーチェラは「カーポチェラ」、アメリカで知られているカープールとコーチェラを混ぜた合わせた言葉を広め数年前から広め始めました。

一台の自動車に対して複数人数が相乗することによって、来場客の車の使用を減らすよう心がけています。カーポチェラでの参加者は抽選券をもらうことができ、抽選会にはVIP待遇の大賞が含まれていました🎫
上位の賞品は、VIPへのアップグレード、商品または食べ物の割引などがありました。週末のチケットが499ドルから1269ドルするイベントではこのような商品は大変魅力的ですね!ですがやはり「カーポチェラ」に参加するのは一般の方のみであり、有名なアーティストはプライベートジェットで到着することが多いです。

近年ではプライベート・ジェットはステータス・シンボルとなっていて、プライベートジェットでのコーチェラ使用は急激に増加しています🛩️皆さんが考えていらっしゃる通り、プライベートジェットの利用は明らかに持続不可能であり、二酸化炭素や窒素酸化物などの温室効果ガスを放出します。なので一般の来場者がどれほどサステナブルな取り組みに積極的に重視していても、プライベートジェットの利用によって努力が台無しになってしまいます。

リサイクル面でのコーチェラは、参加者にゴミのポイ捨てを減らすよう促そうとしています。


写真の通り、参加者がゴミ箱を分かりやすく見つけられるように、可愛らしくアーティスティックに生まれ変わらせることを実現しています🎨また、水飲み場をたくさん設置することで、再利用可能な水筒の使用を促進していました。カーポチェラと同じく、使用済みの水筒を地面から回収したフェスティバルの参加者には賞品までもらえるリワードシステムになっていました。

さらにコーチェラは、景観の面でも非常に意識が高まっています。

芝生の灌漑に飲料に適さない水のみを使用することで、灌漑に使用する飲料水の量を削減しています。

また、コーチェラの体験に組み込むことができるインタラクティブなプログラムもデザインしています🌼環境問題に対する教育や認識を促進するGlobal Inheritanceや、愛と尊敬の念を持って困っている人々の尊厳を示すために、食料、衣料などの基本的なニーズを提供しています。

これらの方々が使用できる製品や物品を寄付するGalilee Center、ホームレスや飢餓などの問題を経験している地元の人々に回復プログラム、コミュニティ支援活動、緊急サービスを提供するCoachella Valley Rescue Missionなど、さまざまな持続可能な団体とも提携しています🌱

コーチェラは、フェスティバルの内外で環境への影響を減らすために多くのプログラムを実施し、その範囲を広げ、砂漠とその先の世界にポジティブな影響を残すという主張を実現しているのも素晴らしいですね。

これらはまさしく素敵な取り組みですが、改善点はいくつかあります。

例えばコーチェラの電力です。コーチェラがフェスティバルを運営するのに必要なエネルギーの大半は、何十万ガロンものディーゼル燃料から来ています⚡️参加者が持続的に携帯電話を充電できるように、コーチェラがエネルギー・プレイグラウンドのシーソーにエネルギーを供給しているのは事実ですが、エンパイア・ポロ・クラブが燃料を使わずにこの大規模なフェスティバルの電力をまかなえる方法はいまだに存在しません。

原子力発電や再生可能燃料はまだ発展途上であり、この大きなフェスティバルで利用するには厳しいです。ノルウェーにある世界で最も環境に優しい音楽フェスティバルのØyaのように、コーチェラは98%がクリーンなエネルギーで運営されている国を目標としてフェスティバルの運営を心がけて欲しいです。

前述したように、コーチェラではカーポチェラのような相乗りを奨励することで、交通による環境への影響を減らそうとしてきました。
しかし、相乗りをしたとしても、交通機関のみから発生する炭素排出量は、環境に直接深刻な悪影響を与えてしまっています。この輸送による80%の排出量には、アーティストがコーチェラまで移動することによる影響は含まれていません🎤コーチェラに出演するために移動するアーティストたちの多くは、プライベート・ジェットを所有しています。

結局のところ、コーチェラにまつわる環境への悪影響は、大部分は避けられないものであります。なのでノルウェーのような持続可能な音楽フェスティバルからコーチェラが学べる要素はいくつもあります。

コーチェラでもっとリサイクルをさせることに加え、再生可能エネルギーの利用しやすさを高め、コストを下げることで、コーチェラや他の音楽フェスティバルの切り替えを促すことが可能となります。

現在、アメリカでは化石燃料が79%、原子力発電が8%、再生可能エネルギーが13.1%という数字です。米国では再生可能エネルギーの利用が少ないため、この電力のコストはディーゼル燃料よりもはるかに高いです💡コーチェラの電力コストを妥当なレベルに保つため、コーチェラは再生可能エネルギーに切り替えていません。

しかし、より多くの再生可能エネルギー施設の建設を求める請願によって、米国で使用される再生可能エネルギーの量が増えれば、コーチェラも再生可能エネルギーに切り替え、環境への影響を減らすことができると考えています🔆

参考文献:

https://curesblog.lmu.edu/environmental-impacts-of-coachella/
https://www.gqjapan.jp/article/20240120-coachella-2024-full-lineup-announced
https://impakter.com/how-sustainable-is-coachella/
https://medium.com/@environmentaldefenseinitiative/coachella-sustainable-or-not-acd7ee3706e9
https://www.refinedtravellers.com/festival-fun-at-coachella-without-costing-mother-earth/
https://secretlosangeles.com/coachella/
https://www.globalinheritance.org/programs/transportation
https://www.archdaily.com/1015647/coachella-2024-installations-explore-the-intersection-of-art-music-and-community


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