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スポーツ現場における機能評価について

今回のnote記事は、
試合中における機能評価について』です!!

トレーナーとして現場に帯同している時に、
外傷や障害などのアクシデントが発生することは、全然珍しくありません。

そのため試合中や練習中などは常に緊張しています。笑

ですが、アクシデント発生時の機能評価の流れを押さえておくと、
すこし心に余裕が生まれます。

なぜなら準備が出来ているからです。

何事も準備は大切です。

準備をしていないと何か起こった時慌てますよね?

ということで今回は、
私が留意している現場における機能評価の流れを紹介していきます!

◎機能評価実施のタイミング 

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まずは、機能評価実施のタイミングについて説明していきます!

外傷や障害が発生するタイミングは試合中だけではありません。

練習中や日常生活中にも発生しうることです。

アクシデントが発生したタイミングによって
機能評価の流れを考えなければいけません。

例えば、練習中や日常生活中にアクシデントが発生した場合は、その選手を呼んでじっくりと時間を使って機能評価を行うことが可能ですよね?

でも試合中はそうはいけません。

なぜなら試合中は規則(ルール)というものが存在するからです。


プレーが切れていないのにスタッフが
フィールド内に入ることもいけませんし、
試合中となれば機能評価をじっくりと行うことは難しくなります。

また、練習試合より公式戦となると更に厳しくなります。

もし試合中にアクシデントが発生した時に、
何を優先して機能評価をしていかなければならないか、順列をつけて考える・準備をしておく必要がありますね。

◎機能評価実施の手順や方法

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次は、機能評価実施の手順や内容について説明していきます!

今回は試合中に発生した場合の機能評価を中心に説明していきます。

まず一番重要なのがアクシデント発生時の状況の把握です。

アクシデント発生時の状況の把握から機能評価は始まっていると
言っても過言ではありません。

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接触によって受傷したのか、それとも非接触なのか。

試合の序盤なのか終盤なのか。

受傷機転から考えられる外傷や障害は?

アクシデント発生時の状況を目撃しておくだけで、いくつかの考えが生まれます。

もちろんアクシデント発生時に毎回帯同は難しい
(日常生活中に発生、帯同していない時に発生)ので、
そういった場合は問診をしっかりと行う必要があります。

直接目撃できなかったアクシデントに関しては、
その選手以外の選手や指導者にも聞いてみるといいかもしれませんね!

アクシデント発生時の状況を把握できたら、
試合中の場合はこのまま競技継続が可能か否か
迅速に判断する必要があります。

患部の熱感や疼痛、腫脹などの急性期の炎症所見の確認(受傷直後だと確認できない場合もあり)

構造的に破綻していないか(骨折、靭帯損傷・断裂、腱断裂etc)

機能的な問題(可動域や筋力、疼痛など)と構造的な問題を把握し、これらを総合的に見て試合継続が可能か判断していきます。

ここでアクシデント発生前までに
押さえておくべき情報としては、
選手交代人数の把握、
大会の重要性、選手の意思です。

選手交代の人数に関しては競技種目、大会ごとで違うので

あらかじめ把握しておかないといけません。


また、前述した機能評価や対応などの医療活動を行っていいのかを

知っておかなければなりません。


テーピングや止血などの処置をしたら継続ができるのか、

それとも継続できないのか。

普段から自分の中で基準というものを考えておくと、

瞬時に判断ができると思います。


◎機能評価の留意点

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次に機能評価における留意点を説明していきます。

留意点というのは、
Red flag』の確認と把握です!

Red flagの内容としては、生命にかかわる問題のことを指します!

例えば、大量出血や脳・脊髄損傷です。

これらを確認・把握するにはやはり準備が必要です。

ここでの準備は病態や評価方法の把握になります。

サッカーやラグビーなどでは脳震盪が多く見られます。

脳震盪についての知識や評価内容を知っておかなければ
Red flagの確認や把握は出来ないということです。

また、具体的な評価指標として、
Vital signの変化、嘔吐や下痢、
めまいなどの全身の症状、
既往歴なども確認しておきましょう!

もちろんRed flagは試合継続困難、
迅速な緊急時対応が必要になります!

◎ スポーツに関わるスタッフとは?

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最後は私が思うスポーツに関わる上で最低限必要な事項を説明していきます!


まずは自分の強みと限界を把握しておく必要があります。


把握しておくことで広い視野と柔軟性を持って

対応ができるのではないかと私は思います。

もちろん自分の限界は少しずつ拡大していくといいと思います。

もう一つが競技スタッフ(監督やコーチ)への情報提供・共有です!

選手の状態や今後予測できる展望と促進因子、

遅延因子などを報告する必要があります。

また、プレーを継続することによって考えられるリスクなども

説明していく必要があります。

これらを分かりやすく簡潔に提供できるようにしないといけないですね!


📌本日のまとめ
☑何事も準備が必要
☑競技継続が可能か否か迅速に判断すること
☑スタッフ間とのコミュニケーション

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