私にとってモーツァルトとは
皆それぞれに作曲家は性格も生涯も違いますが、モーツァルトほど人々から愛され「天才」といわれていた作曲家は他にはいないでしょう。確かにバッハやベートーベーン、ショパンなど偉大な作曲家は数多くいますが、モーツァルトは他の作曲家とは異なる音楽性を持っていたと思います。
というのも、これまで学習してきたピアノでのモーツァルト、舞台で鑑賞した「魔笛」や「フィガロの結婚」
この2つを比べてみてもモーツァルトの人間性が存分に現れているし、聞いていてとても優しい気持ちになれます。
どうして同じピアノや楽器から、同じ鍵盤数から、とても美味しそうな音楽を生み出すことが出来るのでしょう。
モーツァルトを良く知っている当時の人々に、直接会って話を聞いてみたくなるくらい私はモーツァルト
に大変興味を持ちました。
一体彼が作り出す曲には、どのような情景が浮かび、想いが込められているのか私にはまだあまりわかりませんが、純粋にただ音楽を愛し続けたのだろうと思います。
見るものや聞く声、音を素直に心で感じて、その時に思ったことをありのまま楽譜に書き起こしているので
曲には様々な感情が写し出されているのだろうと私は感じます。
時代が進む中で、もしかするとモーツァルト自身が音楽に「いやし」を求めていたのでしょうか?
ここ数年で話題となっているのが、モーツァルトの音楽そのものには、人間の脳にアルファー波を与えて心を落ち着かせるという作用があることがうたわれています。
他の作曲家ではなく、どうしてモーツァルトの曲にだけその効果があるのでしょうか。
それはやはり、人間の求めている安らかなメロディーと響きがあるからなのでしょう。
聞く人すべてにおいて不快感を与えないモーツァルトの音楽を、私はこれからも忘れることなく伝え続けて生きたいと強く思います。
そして、いつかオーケストラをバックにピアノ協奏曲第23番を演奏したいと思います。
私にとってのモーツァルトは「愛」そのものであり、音楽をする上でいつも心にモーツァルトを
思い浮かべることが出来る身近な存在、それでいて単純明快な中でもおくが深く、人生の物語を思わせるような
ドキュメントに満ちた手の届かないところにいるような、そんな二極の面を持った作曲家でもあります。
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