『ペンを握る』
ユーカラ企画 「あなたの詩」第1段 匿名希望さま
雑音の嵐から
いつも救ってくれたのは本だ
そこにはいつも穏やかな海が広がっていて
安全な
ぼくだけの時が流れていた
本の中で ぼくは笑い、 走り
嵐を乗り越え
宝物を見つけて 強くなっていった
外の世界は いつもつまらないことで 大騒ぎをしている
だから僕は
僕の世界を生きることにしたんだ
たとえ大事なひと達が奪い去られて
こっちの世界を色褪せたもののように見せたとしても
僕は知っている
この世界はまだ輝くってことを
いつか
外と僕の世界の境界線は消え去って
一つの輝く星になるんだ
僕らは笑う、 走る、 乗り越える
宝を見つけて強くなる この命の星の上で
この手はそれをするために
今
ペンを握っている
2021‘ 5/13「あなたの詩」 ユーカラ
🦄こちらは、先日スタートしたばかりの企画、「あなたの詩」のお一人目、
匿名希望さまのために書いた詩。
ご依頼者のお話しを伺って、その方が持つイメージを詩に広げていったものです。
この企画は、今、悩みや迷い、苦しみの中にいる方が見えなくなっている、或いはまだ気づいていらっしゃらない、ご本人の光のようなものを、わたしユーカラが、一緒に見つけて形にしていくことが出来ないだろうか? という願いにも似た思いから生まれました。
今はまだ手探りでスタートしたばかり。モニターさまを募って無料で詩をお提供しています。モニターになって頂く条件は、詩を公開させて頂くことと、ご感想を書いて頂き、それも共に公開させて頂くこと。☝️
今後、モニター期間が終了致しましたら、創作提供料を頂き、詩は公開せず、その方だけのものとしてお届けしていく予定です。
今回、こちらの詩のモニターさまとして参加して下さった 匿名希望さま は、とても胸を打つ深い感想をお寄せくださいました。
その文面を、引き続き次のnoteにて公開させて頂きます。是非お読みください。
ユーカラ 2021’ 5/14
💠『poetry for you・あなたの詩』、
ご依頼者を募り、歩まれた人生を〝物語詩〟にするこの企画は、思いの外心身共に負担が大きく、現在は行っておりませんが、10名のモニター様にご協力を頂き、第1弾 〜 第10弾までの作品を残すことが出来ました。
取り組んでいる最中も普段の創作とは違い、言葉が降りて来て目覚めるなど、自分一人で書いているのではなくて、どこか大きな力に導かれながら共同創造をしていたような感覚が残っています。
また、お読み頂けるとわかると思うのですが、お一人、おひとりがそうで在られたように、一篇、一篇が個性的で、豊かな作品になったのではないかと思います。一覧にさせて頂きますので、よろしければご覧ください。🙇♀️
🍋『あなたの詩』第2弾
🍋『あなたの詩』第3弾
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