航平『アビスからの帰還・生まれてくるのを待っていた』
ユーカラ企画「あなたの詩」第2弾ご依頼者 航平さま
笑うことが好きだった
教えられなくても
まるで
笑うことだけが 明日を連れてくると
どこかで知っていたみたいに
長いこと
深い穴に落ちてたみたい
地上の光に目が眩む
目が眩むんだ 自由に！！
まだぼくは
歩き方も知らない
この世界の
戸惑いながら繰り返す
ここに居てもいいの？
知らぬ間に聞いている
小さな部屋の
温かな
明るい日差しの中で
誰に？
どこに向かって？
わからない
わからないけど
きっとそれは
うんと近くにいる
多分 ずっと前から
大事な答えを携えて
ぼくに届けようと
それだけはわかる
わかる気がするんだ
ほら、
聴こえる！
温かなうねりがこの胸に広がるように
おはよう
やっと生まれてこれたね
君の世界に
分かっていたよ
君は必ず来ると
自分の力で
這い出して来ると
うんとたくさんの優しさを
君はみんなにあげて来たんだね
苦しみと引き換えに
それが 君の強さだ
暗い嵐の中で
君は学んだ
包み込む強さを
立ち去る賢さを
だから
もういいよ
今度はその術を武器に
自分のために世界を歩こう
その君の足で
好きなように
大丈夫
君ならやれる
今は眩しくて見えなくても
君は知っている
ちゃんと歩けることを
目を閉じてごらん
好きなだけ
眠っていた君の心が目を醒まして
きっと教えてくれるから
どこへ進めばいいのか
何をすればいいのか
さぁ！
覚悟して
頑張ったご褒美だ
喜びの波が押し寄せてくる！！
見てごらん
その兆しはもう
ポケットの中にあるよ
ずっと気づかずにいた
君の言葉という
命の輝きと共に。
2021‘ ５/14 「あなたの詩」ユーカラ
🍋『あなたの詩』第３弾
🍋『あなたの詩』第１弾
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